運動しなくても、これを実践すると得られる3つの効果
- 足のむくみがとれた
- 肩が楽になった
- 体がポカポカあたたかくなる
この3つがその効果!
……というわけでは、ありません。
この3つは、1つ目の効果の具体例にすぎません。
1.体によい影響を及ぼすことができます
その他の影響とは
2.毎日が充実します
3.自分の存在が肯定できるようになります
毎日にメリハリをつけて充実した日々を過ごしたい、とか、やりがいをみつけたり、目標を設定することで日々頑張れるという方にオススメです。
これは、とある日常行為がきちんとできるようになれば解決してしまうことなんです。

ニャ、ニャンですとー!?
普通のヨガの時間とは違いました。
2時間のクラスのうち、これだけで1時間半が終わってしまうことも何度かありました。
1時間半が過ぎてしまうと、残りの時間はたったの30分です。
もちろん、この30分のヨガの効果で生徒さんのカラダが変化したとも考えられますが、私は●●の効果の方がとても大きかったんじゃないかと思っています。
私のこれに対する考えが過大評価だとしても、時間だけで計算すれば、少なくともヨガの1時間には匹敵する効果はあるはずです。
ちなみに、個人レッスンでもこれが発生します
個人レッスンの場合は、この効果はもっと顕著です。
いらっしゃる生徒さんの中には、カラダを動かさなくても、これだけで帰られる場合もあります。
しかも、それでいて、カラダを使った時間を過ごすときと、あまり変わらない感想をお持ちになるのです。
決して特別なことではありません。
皆さんは、これを当たり前にやっていると思います。
もしあなたが、女性ならこれをしない日はないでしょう。
男性よりも、女性が得意なあれです。
そう。
●●とは、おしゃべりのことです。
でも、これって、普通におしゃべりしてただけでは、ここまでの効果を得られません。
少しばかり特殊な方法が必要になるんです。
シェアリングという、特別なおしゃべりの方法
私は、クラスやレッスンで行うおしゃべりのことをシェアリングとして位置付けています。
「シェア」っていう言葉は、フェイスブックのおかげもあって大分広まりましたよね。
シェアリングとは、共有することなんです。輪っか(リング)を共有(シェア)することではありません。シェアをアルファベットで書くと、Shareです。このままでは動詞なので、名詞にするために -ingとつけます。 なので、 Sharingとなって、シェアリングなんです。
おしゃべりというのは、誰かに聞いて欲しいとか分かって欲しい、教えたいと思う意図があります。
でも、このシェアリングは共有することなんです。
おしゃべりとシェアリングの大きな違い
おしゃべりをしていると、話し手が聞き手を説得したり、自分の意見に同調してほしかったり、強要したりする場合があります。
逆に、聞き手としては、話し手の言っていることを自分の経験や知恵・知識と照らし合わせて、分析したりします。
でも、シェアリングは違います。
今日、あなたがした会話を思い返してみてください。説得したり強要したり、分析しない会話、ありましたか?
どういうことをするのか具体的に書いていきますね。
例えば、私は座りながら、ヨガのクラスの始めとして足のマッサージをしています。
その瞬間の今までの、ダイジェストやハイライトみたいなことを思いつくままに話します。それは、時にはここに来るまでに見た景色だったり、この一週間に起こった出来事の振り返りだったり、または小さな気づきなど。
今の瞬間に心身で気になることを思いつくまま話します。
イメージがわきますか?
これは、そこに至るまでのプロセスを踏んできた、今このワタシがここに居ますよという表明、自己紹介のようなものです。
今、ここ、の自分の存在を、その場にいる生徒さんと共有すること。
たったそれだけなんです。

自分についての話をして、聞いてあげること。
こうして私のシェアリングを終えたあとは、生徒さんに順番にお話ししていただきます。
話す内容に困ったら、呼吸法の一つだと思って、なんでもいいから声を出してください、歌ってもいいですよと言います。
が、ちなみに今迄歌った人は一人もいません。
みなさん自分のことちゃんとお話しされます。
一回りしたら、もうだいぶ下半身もほぐれています。
私のヨガのクラスやレッスンでは、まず最初に、こうやって生徒さん個人が持っているエネルギーや意識を、ご自身で知っていただきます。
頭での理解ではなく、「今日ここに来ている自分」を体感として理解できてから、動きを始めていくのです。
10年の経験からわかった3つのシェアリングの効果
こういったクラスの構成にして、かれこれ10年は経っているでしょうか。
そうしていく中で、冒頭の3つの効果がわかりました。
もう一度書きますね。
- 体によい影響を及ぼすことができます
- 毎日が充実します
- 自分の存在が肯定できるようになります
1.体によい影響を及ぼすことができます
1番については、冒頭で書いたとおりです。
これってとっても面白いことだと思いませんか?
今の自分を振り返ったり、それを表現するだけで体が変化するということ。
また、同時に、他者のシェアリングをそのまま聞き入れることで身体のコリや流れを改善することができるんです。
たとえ、運動のような大きな動きをしなくても。
頭や心をつかうことで、身体や心を理解、納得することにつながり、ホッとするのだと思います。
この感覚って、実は何か食べた後に身体や気持ちがホッとするのに似ているんです。
頭と心をつかって、体と一緒におしゃべりする、という表現ができるかもしれませんね。
自分の体を乗り物ではなくって、頭や心と対等に扱う、理解してあげるということです。
その他の効果についても書きますね。
2.毎日がより充実してきます。
シェアリングという機会を設けることにより、普段の生活について、ちょっとした意識を持つことができるようになります。

こうやって日々を過ごすのではなく、そこに至るプロセスをちょっと意識してみるということが習慣になるのです。
これができるようになると、自分の身体や心への理解が一段と深まります。
理解が深まると、一日一日の変化がわかるようになり、その結果として毎日が充実してきます。
体への理解が深まる具体的な例を一つ挙げます。
いきなり病気になることがなくなります。
発病、発症するまでのプロセスで、何かしらの変化に対する気づけるようになります。そして、何らかの対応ができるようになるのです。
自分の存在が肯定できるようになります
最後は、自己肯定。
クラス全体としていえば、その場としての一体感といえます。
生徒さん同士での個人的な交友はほとんどないけれど、確かにこの場を共有する仲間としての意識です。
意識というと難しく聞こえるかもしれません。
簡単に言うと、対外的な名札をつけていない、ありのままの素に近い自分でその場に参加しているということです。
具体的に言えば、苗字での◯◯さんとか、誰かのお母さん、奥さんではなく、自分自身という個人でそこに居るということです。
日本ではファミリーネームの苗字で呼ばれることが多いですよね。
ファーストネームで呼びあう欧米とは個人の捉え方の差だと思うのです。
苗字で呼ばれていると、どうしても自分の個人や個性が薄まってしまいます。その家の人、というふうに思われてしまうように聞こえませんか?
話を戻しましょう。さっきまでのクラスでの例です。
このシェアリングをしていくと、特別な意識がなくても、あなたの心に大きな影響を与えるようになります。
まず、自分自身の存在の肯定になります。同時に他者の肯定にもつながります。
さらに、他者から、自分の存在を肯定してもらえることになるので、自分自身の肯定がさらに強くなります。
それが結果として、クラスの場として心地よさを作るのです。
その証拠に、ずっと続けている生徒さんたちはみなさん口をそろえておっしゃいます。


運動が苦手なあなたに、体力がないと思っているあなたに
体って、こんなにも簡単に変わるっていうことを知ってもらえたら嬉しいです。
もし、あなたが運動を何か義務的な感覚でやっていたら。
もし、あなたが苦しいと思いながら運動をやっていたら。
もし、運動をやろうと思っているけれど、いま一歩踏み出せないと思っていたら。
毎日のおしゃべりをこんな風にやってみてください。
相手を説得したり、強要したり、分析したりしない。
いまの状態を、自己紹介をするようにはなす。
あくまでも、共有すること。自分のことも相手のことも。
話をする内容には、良いも悪いもない。
相手の意見を変えたくて話すのではなく、自分の意見を伝えるために話す。
自分の体を一生懸命うごかすことも、筋力的な効果はあります。
けれど、それをしなくっても体は変化していくのです。
こうやってきちんと話ができると、体のコリや流れが改善できるだけでなく、毎日が変わります。
会話は一人でするものではありません。常に、誰かとするものです。
こうやって、あなたが変化したら、相手も変わってきます。
相手も変わったら、その周りの人も変わってきます。
そうしたら「自分の体が心地よくなって、毎日が充実して、自己肯定できる人」がどんどん増えてきます。
こういう人たちが増えていったら、世界はもっともっといい方向に変わっていくんじゃないかと思います。
こうした理由から、シェアリングを、私は心のヨガと呼んでいます。
この記事は以前のアメブロ:逗子・鎌倉・葉山 心と体が自然に整う『カオン式 在り方としてのヨガ』に掲載している記事を加筆修正したものです。