自然の摂理を学ぶには野菜から
夫のコウヘイが農に興味を持ち始めて、そういう関係の本を最近よく購入しています。
わたしも横からちょっと面白そうと思う本を試しに読んでみました。
そうしたら、とっても面白くて、びっくりしたことがたくさんありました。
一番身近に自然の摂理を学ぶには野菜から学べばいい!
[amazonjs asin=”4894519658″ locale=”JP” title=”野菜は小さい方を選びなさい (フォレスト2545新書)”]実はギャップを感じていたんです。
わたしはいつもヨガは「内なる神とつながる」ということ。そして、それは「自分の内側に自然を取り戻すこと」と説明をしています。
わたしたち自身も自然の一部なので、それは簡単なことだって思っていました。
けれど、なかなか生徒さんによっては、思うように浸透しないなと感じることがありました。一体なぜなんだろう?と疑問に思っていたのですが、この本に出逢って一気に解消しました。
わたしが当たり前と思っている自然の摂理、自然観。これが、もしかしたら、多くの人にとって当たり前になっていなかったのだとわかったのです。
自然を取り戻そうにも、取り戻そうとしている根本のところが歪んでしまっていたら、それは無理ですよね。
この本では一番身近な自然である野菜をちゃんと観ようねと繰り返し伝えています。
野菜を観るといっても、じーっと観察するだけではありません。
観るためには、知らなくてはならないことがあります。
この、知らなくてはならないことこそが、自然の摂理なんです。
自然の摂理がわかると、全てのことが自ずと明らかになってきます。
自然の摂理を学ぶために、野菜を育ててみよう!と思ったけれど……。
かく言うわたしも、もうずいぶんと前ですが、プランターや小さな庭で何度か野菜を育ててみようと思ったことがあります。
初めは上手くいきました。でも、二期目となると上手くいきませんでした。
おかしい……。一度目はうまくいっていたのだから、と二度目も繰り返せばうまくいくハズなのです。
なぜ、上手くいかなかった理由もここにはしっかりと書いてありました。
試した時には、わたしは自然農法と慣行農法(一般的に行われている方法)の違いもあまりはっきりとわかっていませんでした。
二期目がよい結果を出せなかったのは、今思うと慣行農法を前提に作られた土や種を使って無農薬農法をしようとしていたのだということでした。
これではうまくいくはずありません。
とある言葉が、ずっと残っているんです。
「農業は社会にとってとても大切な職業だけれど、とても大変なので、やめていく人が多く、新しく始める人が少ない。だから将来の食糧確保ということを考えるととても心配である」
これは、社会科の授業で先生が言っていたこと。あれから何十年たった今まで、先生のこの言葉はずっとわたしの中にありました。
問題があるとはわかっていても、自分が何かできることではないし、わたし以外のエライ人が、きっと解決してくれるのだろうと思っていました(笑)
「(笑)」なんて書いてしまいましたが、実際には、ちっとも笑いごとではありませんよね。事実、何十年たった今もその問題は解決どころか、新たな問題が増えて、日本の農業は瀕死の状態です。
ここ最近のちょっとした農業への回帰ブームは、「奇跡のリンゴ」のヒットやアナスタシアなどの影響もあるのかもしれませんが、わたしたちの歪みきってしまった自然観が自ら声を上げ始めたのかなと感じています。
この本は恐怖を煽ったりしません。
この本『野菜は小さい方を選びなさい』は、危険性を述べたり、必死に対策をとらなきゃダメだ!といった類の本ではありません。
自分のからだ、ひいては家族全体をも変えていくために必要な情報が、優しくわかりやすく書いてあります。
そして、それは選ぶ人がそれぞれ決めればいいというようなことも。
野菜の選び方が書かれていると思われるようなタイトルですが、選べるようになるには、まず選ぶ基準が大切です。
その基準を知ると、その裏の野菜の育つ環境が見えてきます。
その環境が自然に即しているか即してないのか。即してない場合、何が問題なのか。
こうしたことが素人のわたしにもとてもわかりやすく説明してあります。
からだを変えるためにどうしても必要なこと
食べもので体ができているということはもう周知の事実です。
でも、その食べ物がどういう過程でつくられているのかまで知らないと、本当に自分の体がどうなっているのかを知ることはできません。
身近な場所でつくられたものが体にいいというような意味で言われている【身土不二】も、「土と微生物と腸内細菌はつながっています」という筆者の言葉の方が腑に落ちるのです。
そして、この本の最後の方には、プランターでもできる無農薬無肥料の自然農法のやり方が書かれています。
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身近な自然を自分の内側に取り戻すこと。
というわたしのヨガの捉え方に、この本はまさに見えない働きをしてくれる微生物のよう。
いままで少し足りていなかったかもしれない、自然観を取り戻すためにできることを今後のクラスの中で、お話の中に入れていきますね。