「頭がすっきりする」「ココロがスッキリする」とよく言われます。
ヨガのクラスを受けたあと、生徒さんからの方から声をかけてくださることもあるのですが、たまに、私から生徒さんに声をかけることもあります。

こんな風に、私がクラスの後に質問をなげかけると


こうやって返ってくることがとても多いんです。
カギは自分に意識を向けること!
私のクラス、セッションは、カラダに意識を向けることに重点をおいています。
『カオン式在り方としてのヨガ』について説明をするとき、ヨガのポーズにこだわらない、ということを話します。
ポーズにこだわらないということは「ポーズをしない」ということではありません。
そのポーズをする過程でカラダのどこに引っかかりがあるのか、動きにくいのか、動きやすいのか、を確認する。
言い換えると、自分のカラダの現状を知るためにポーズを使うということなんです。
ポーズを主体とすると、デメリットになる可能性があるんです。
こんなことを言うとお叱りを受けてしまいそうですが、実はほとんどの方がちゃんとポーズをとれないカラダになっています。そして、そのようなカラダのままポーズをとろうとすると、どうしてもポーズのカタチだけを真似ようとすることになります。
これは、カラダへのデメリットだけでなく、ココロへのデメリットにも成り得ます。
ポーズを主体とすることによる、カラダへのデメリット
例えば、骨盤の向きを一定のまま、足を後ろに上げたいとしましょう。
骨盤まわりの関節がうまく動かない方って、結構いるんですよね。
こういった方が完成形のポーズをみて真似しようとすると、足だけを一生懸命上げようとしてしまう。
これは時によっては股関節や腰に負担をかけてしまうということは容易に理解できますよね。
じゃあ、そういう方の場合はどうしたらいいのか。
1.まず腰がその向きで保持できるように整える必要があるわけです。
2.そしてその向きが保持できるようになったところで、足を上げるという段階にいきます。
こうやって一歩ずつ組み立てていくと、無理のない動きを重ねていくことになるので、ヨガでカラダを痛めたり、怪我をすることはほとんどないと思うのです。
これが私の言う自分のカラダの現状を知るためにポーズを使うということなんです。
ポーズを主体としてしまうことによる、ココロへのデメリット
ポーズのカタチだけを真似るということは、カタチが上手くできているか出来ていないかという外見や成果を判断・批判をしてしまいがちになります。
たぶん、ほとんどの方が納得いくようにポーズができないので、判断というより批判をしてしまうでしょう。
これは自分自身を批判していることと同じです。
なので、ご自身のカラダの動き一つ一つに意識を向けてもらいながら、そのポーズに至るまでに使う筋肉を充分にニュートラルな状態に持っていってき、完成型に誘導するようにしています。
こんな風にしていると、自然とポーズの完成度が高まります。
それは、上手くできたとかできないという基準ではありません。
ポーズを、いまの自分自身を、味わうということができるようになります。
カラダへのアプローチは同時にココロへのアプローチ
『カオン式在り方としてのヨガ』のセッションでは、参加されないと分からないというか、信じていただけないことがあります。
それは、こうしてカラダのパーツに丁寧にアプローチしていくと、今まで忘れていた、あるいは見えていなかった自分自身が見えてくることがある、ということです。
いつも無意識に行ってしまう対外的なものであったり、縛られている過去の経験だったり、未来に一歩踏み出せない理由だったり、とその種類は様々です。そのため、一概には言えないのですが、こうしたことが最適なタイミングで解放されるようにでてくることがあります。
もちろん、意識の表面には出てこない場合もありますけどね。
そういう場合は無意識のうちに何故だかホッとできてしまうということがあります。

カラダとココロはつながっていますからね。
「この変化は今までどんなことをやっても味わえなかったものです」
目標としている動きやポーズができたとかできないとか判断せずに、内側で何が起こっているのかをきちんとフォローしながらレッスンに集中していると、自然とカラダを、今の自分を受け入れることに繋がってきます。
これは先ほどの文章を借りれば、自分自身を批判しないということです。
自分のカラダの今を受け入れるというような体験を重ねていくうちに、前述した、カラダだけじゃなく頭や心がすっきりする感覚を味わえるようになるのです。
3年くらい続けている生徒さんが、この前こんなことをシェアしてくれました。

ヨガを始めてから、こころの変化がとても大きいです。
例え、カラダのどこかが調子悪かったりしても、内なるものが元気で楽だと痛みや違和感というものが苦にならなくなりました。
前だったら、痛いとか嫌だとかそのことにとっても意識をとられていたのに。
この気持ちの変化は今迄どんなことをやっても味わえなかったものなので、感動しています。
私の言いたいことぜーーんぶ言ってもらった感じでした。
こちらこそ生徒さんがシェアしたくれたことに、とても感動しています。