今日の話はヨガとは直接関係ありませんが、いかにストレスをなくして、ありのままの自分を表現できるようにするか、といった点では『在り方としてのヨガ』につながる部分があります。
実は、今まで苦労しながら文章を書いていました。
いつもブログの原稿は、iPad で書いています。
いつもiPadを使っていると言いながら、このiPadは私にとって、ちょっと長めの文章を書くにはあんまり適したツールではありません。
これは入力方法のせいなんです。
iPhoneをお使いの方ならわかると思いますが、文字を入力しようとするとキーボードが画面に出てきてます。それでは文字の映る画面が小さくなってしまい、文章の全体を把握しながら原稿を書いていく私のスタイルには合わないんです。
この表示が理由で、iPadだけを使って長文を作成するのはとても無理なので、私は外付けのキーボードを連結して普通のパソコンのようにして入力しています。
自慢ではありませんが入力速度は結構早いです。
iPadは日本語文章制作用のアプリがいまいちのため、入力速度と変換速度のギャップでアプリがフリーズしてしまうことが多くあります。フリーズならまだいいのですが、そのままアプリが落ちてしまって保存されないまま終了、、(涙)なんてことも……。
以前、アップルストアに行ったときに店員さんに聞いてみたら、外付けのキーボードの場合は、仕方ないとのこと。
ふむ。
そういうことなら仕方ない…。と、だましだましっていうのは大げさだけどそういう環境でいままでのブログはできあがっていました。
iPadを使っていく以上仕方ないって諦めていました。ネットであれこれ改善策を調べて試してみましたが、いずれの方法でもうまく解決できません。
そう、あの日ヨドバシカメラに行くまでは……。
ポメラ、DM100との邂逅
コウヘイの用事のお供でお店に行き、私は私で同じ階をひとりで散策してました。
そして、みつけたのが、ポメラ。DM100。

見かけは、昔に流行ったポケットに入るVAIO type Pみたいですが、だいぶ軽いです。
この商品、ポメラは電子メモ帳なんです。
メールもネットも音楽もできません。メモをとることに特化しているんです。
実は数年前にも見ていたのを思い出しました。
そのときは、これ、使う人いるのかなって思ってたんですよね。
当時の私はメモはメモ、手で書けばいいじゃない!って思っていました。このポメラを作っているのが、電子機器メーカーじゃなくて、キングジムという文具屋さんという点も、私にとってポメラの存在をメモ帳どまりにしたのじゃないかなぁ…。
その時に見た機種は、VAIO type Pのように二つ折りタイプではなくって、パタパタパタと3段階で開閉するタイプのものでした。この3段階の折り畳み型が面白いなと思ったのを覚えています。
それと、当時はケイタイでメールの入力をしていたので文字入力が面倒に感じていました。携帯につなげることのできるキーボードがあれば、メールの入力が楽になるのになんて思っていたので、持ち運びできるキーボードとして目に入ったのかもしれません。
でも、そのときは、メモするように入力した後、パソコンとデータをやりとりして最終的に体裁を整える、という今使っているスタイルを思いつきもしませんでした。
で、今回のポメラくんとの再会。
カタログによると―。
- 書くことに専念できる-起動が早い-開けたら入力画面。
- 打ちやすさ追究のストレ-トタイプ。
- Bluethoothでデ-タを無線で送れる。
これは今の私にとって、とっても魅力です。なぜなら私のブログの原稿はコウヘイにメールで送り、それを彼がブログ用に編集してアップするからなんです。データがそのまま使えた方が編集の手間はちょっと軽減されるはずです。
そして、もう一つの大きく私の購買意欲に働きかけたのは…。
- 【親指シフト】キーボード対応
【親指シフト】がわかる方は、50歳以上じゃないでしょうか。
ご存知ですか?【親指シフト】
パソコンがこんなに普及する少し前は、文章作成から印刷までができる、ワードプロセッサ、ワープロが主流でした。
それまでは、活字で文書をつくるには印刷屋さんに頼まなくてはならなかったのが、オフィスでも、家庭でも、ワープロで誰でも簡単に活字の文書をつくるのが可能となったんです。
ワープロがオフィスで使われはじめた頃、私は入力に携わるバイトをしていました。
このバイトがなかったら、多分今の私がいなかったんじゃないかとさえ思います。それは【親指シフト】のワープロを覚えたからなんです。その後、バブルと呼ばれる時代、親指シフト入力ができることで派遣社員で入力の仕事をし、途中から、ローマ字入力も覚えて、それが徐々にパソコンの仕事へと変化していきました。Windoowsが出るずっと前、表計算ソフトや文書作成ソフトなど自分の仕事に合わせてカスタマイズするために簡単なプログラムも書いてました。
暫くして、ニフティがパソコン通信を提供しはじめます。ここまで書いて私はなんだか相当古い人間な気分になってきました。(笑)
パソコン通信の普及を始め、仕事ではあれこれパソコンが主流になってきたので、文書作成しかできないワープロはドンドン肩身が狭くなってきました。
打鍵数が圧倒的に少ない【親指シフト】
日本語入力でつかわれる文字の頻度が検討・研究されて各キーの文字配列が決まっています。ひとつのキーに大体二つの仮名が割り当てられていて、上の段の仮名入力の時に親指シフトキーを押しながら入力するのでその名前がつきました。
仕事ではローマ字入力にしていましたが、自分用のワープロはずっと親指シフトでした。
親指シフトがすごくいいのは、やっぱり、この理由。
ローマ字入力より打鍵数が圧倒的に少ない。
打鍵数が少ないのは、かな入力もそうですよね。
たとえば、「が」という文字の場合、ローマ字だと「g→a」と入力します。かな入力だと、「か→濁点」と。親指シフトだと「が」の一発で入力できちゃうんです。
さらに、この文字入力数を、天声人語を使って実験した表があります。
総打鍵数 | 比率 | 備考 | |
---|---|---|---|
親指シフト | 3735 | 1.0 | シフトキー自体を押した数は、カウントしない。 |
JIS配列かな | 4110 | 1.1 | シフトキー自体を押した数は、カウントしない。 |
ローマ字 | 6474 | 1.7 |
注:この表は記事を編集するときにコウヘイがいれました。
これって、分かりやすくいうと、ローマ字入力と親指シフト、それぞれが同じように文字入力をすることができると、親指シフトの場合はローマ字入力に比べて、60%程度の打鍵ですむということなんです。あれこれバリエーションのある日本語をたくさん打ちこんで60%というのはすごいです。
かな入力と比べても、90%程度の打鍵です。
かな入力の約75%しか使わないキーボード
さらに、かな入力と大きく違う、この親指シフトの特色は、そのキー配列です。
日本語の文章を研究して、日本語を入力するときに、両手ができるだけ交互に使われ、なおかつ手がホームポジションからあまり動かさなくてもいいように、と作られたものなんです。
人間の指の動きや使いやすさなども考慮されたことにより、かな入力だと4段必要なのに対して、親指シフトだと3段で済みます。文字入力をする際に、動かす指の量が少なくて済むということです。
これだけで、【親指シフト】がいかに楽チンというのが分かりますよね。
忘れかけていた【親指シフト】の存在
ワープロが店頭から消えてしまってからもうずいぶん経つので、親指シフトはもう絶滅したのだとばかり思っていたんです。けれど、実は、一部の根強い愛好者たちがパソコンに組み込むなどの工夫をして使っていたそうです。
そして、このポメラくんは、現行機種では唯一の親指シフト変換搭載モデルとなりました。
ヨドバシカメラで実機を手にしながら、説明文を読んで、これらのことが一気に思い出されました。そして、印刷機能のないワープロじゃん、と思った瞬間に、とっても使いたくなったんです。
冒頭にも書いたように、ブログ書くのにちょいと苦労していたのと、少しばかりのノスタルジーで。
まだ楽チンではないけれど、未知への挑戦。変われるのよ、私。
と、いうことで今これをポメラで書いています。
もしいつもと違うニュアンスを感じたら、思ったよりも親指シフトの感覚を覚えてないという、打ちのめされ感を感じながらの入力なので思考の速度が違うからかもしれません。
ただ、これだけ書くのに5時間かかっているのですが、iPadと違って、文書作成に専念できる感じがあります。iPadだと、文章を書きながら、その途中に調べ物といってネット見たり、メールのチェックしたりと結構横道にそれてることあるなーって。いま改めて思うんです。
それともうひとつ。
前にやっていたとはいえ、覚えるまではちょっとイライラしたり、効率が悪いのを承知で、未知のものへ挑戦する私……って感じで悦に入ってます。(笑)
あれこれ慣れてくると、未知のものよりも使いにくくても既存のものに執着してしまうことは多いですからね。まだ色々なことに挑戦しようと思えることに、嬉しくなります。
これからのいい相棒になりますよーに。

私のブログ用、頼もしいお供が増えました。かわいいでしょ?
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