前回の記事で、ワタシたちの魂には「タマ」と「シイ」があってそのバランスがいいと上手く生きられるのではないかという話をしました。
その記事(もし未読でしたら、ぜひ過去記事をご覧ください)では、その概念について触れましたが、今回はさらに踏み込み、そのバランスをどうやって整えるのか、特に「タマ」に焦点を当ててお話しします。

「タマ」と「シイ」のバランスが重要だと分かったとしても、この“バランス”がなかなか難しい。というか、そもそも実際どのくらいアンバランスなのかもわからないというのが本音なのではないかと思います。こんなことを書いているワタシも少し前はそうでした。(笑)
名前が持つ「個」を生み出す力
ワタシから提案したいのが、「タマ」と「シイ」にそれぞれ名前をつけてみることです。実は、名前って人間だけがつけるのはご存知でしたか?
ワタシたちは名前をつけることで、物事を分けて考えることができるようになります。そして、名前が与えられることで、「個」が生まれ、その個に力が宿るのです。このことをとてもわかりやすく表現されていて、感動したのが『転生したらスライムだった件』というアニメの一場面です。
『転生したらスライムだった件』に学ぶ名前の力
それまで、ずっと名前を持っていなかったゴブリンたちが、主人公であるスライムに名前をつけてもらった途端、今までは他と区別がつかないモブキャラだった顔に表情がしっかりと現れ(これはアニメで見るとすごくよくわかる)個性を持ち始めます。そして、その個に見合った素晴らしい働きをするのです。この場面は、名前のパワーを改めて感じさせてくれる名シーンです。
「シイ」の名前は本名、「タマ」の名前はどうする?
話を元に戻しましょう。「シイ」は肉体意識でしたたから、これはご自身の本名で構いません。
では、「タマ」の名前はどうすればよいのでしょうか?
ここに、ワタシの実際の体験をご紹介します。
ヨガクラスでの「名前の瞑想」体験
もう20年近く前ですが、ヨガクラスで「名前の瞑想」をしていました。これは、親から与えられた名前の意味や、そこに秘められた自分の使命を実感できるようなワークを目指して考案して、グループクラスで何度か行いました。
「名前の瞑想」のやり方
やり方はいたってシンプルです。
- 名前を呼んでもらう生徒さんは座って目を閉じます。
- その生徒さんを中心にして他の生徒さんが周りを囲むようにして座ります。
- そして、真ん中の生徒さんの名前をみんなで発声するのです。呼ぶというより発声です。自分の名前の音を浴びるという体験です。
「名前の瞑想」がもたらす効果
名前を四方八方から呼んでもらう体験は、初めはなんだか奇異な感じがするのですが、だんだんと色々なことが思い浮かんできます。そして、最後にはどの生徒さんも優しい涙を流します。それは、音を浴びている間に両親の愛を感じたり、守られていたのだということを実感したり、自分の尊さを理解する体験となるようです。そして、終わった後には、ほとんど全員がすっきりと自分に還ったというか元氣になるというか、目の奥がキラキラしています。
私が「タマ」の名前「カオン」と出会った瞬間
ワタシは、このワークを一人で何度かやりました。その時に、個人的な思い込みかもしれませんがこんなイメージが浮かんできたんです。
遠い惑星で出会った「カオン」のイメージ
それは、遠いどこかの惑星に茶色の石像のようなものが見えるイメージでした。お地蔵さんのようにもみえましたが、よく見ると小さな少女のようです。「女の子……」と思った瞬間に、この国の王のような存在が、幼くして亡くした娘を祀っているというイメージが浮かんできました。と同時に涙があふれて、この子は別次元のもう一人のワタシなのではないかと思ったんです。
その時に浮かんできた名前が『カオン』でした。
瞑想を終えて目を開けたら、これからワタシはあの石像の女の子の生きる分として『カオン』として生きていこうと自然に思っていました。そうです、カオンはこの時に生まれたのです。カオンとして生きていくということで、戸籍名が必要な時以外はカオンと名乗る生活が始まりました。

「カオン」が「タマ」の名前だと気づくまで
後になって、グル(指導者)は弟子の成長状況に応じて「名前」、次に「マントラ」、そして最後には瞑想のための「シンボル」を授けるという話を聞きました。そのとき、ワタシはあの瞑想で「名前」を授かったのだと理解しました。名前をいただくことで個性が生まれ、それに見合った働きができる、まさにちゃんと導かれている!そんな風に理解していました。
あれから18年、そしてまた氣づいちゃった。
カオンとは「タマ」の名前だったんだ――。
あの時の瞑想は、ワタシが「タマ」の意図や役目をしっかりと意識し続けることができるようにとの計らいだったのです。
グルが名前を授けるというのも、弟子が気付けない部分を気づかせるという意味で同じことなんですよね。
自分の「タマ」の名前を見つけるヒント
今まで、瞑想で受け取った名前であることを説明するのがためらわれ、「偉い人からつけて頂いた」と説明していたのですが、ごめんなさい。それはまるっきりの嘘ではないけれど、瞑想で降りてきましたと説明するのは、さすがにワタシでも躊躇していました。
しかし、今年の初め頃から、なんだか「カオン」の名前についてお話しするかもしれない、と感じていたのも事実です。それがどのようなカタチになるかは見当もつきませんでしたが、こうしてブログ記事として書くことになったのは納得です。
「タマ」の名前を見つける実践方法
話を元に戻しましょう。あなたも、ご自身の「タマ」の名前を少し考えてみてはどうでしょうか?
それがあるだけで、「シイ」の本名さんの暴走や妄想に少し歯止めをかけることができると思います。
もちろん、ワタシのように瞑想してみるっていうのはお勧めですが、思い浮かんだ耳馴染みの良い音を使うというのもいいと思います。
そして、その音で自分のことを呼んでみたらどんな感じがするのか観察してみてください。内側から元氣が滲み出てくる感覚が少しでもあったら、それは、あなたの「タマ」の名前なのかもしれません。
自分の「タマ」の名前を思い出すグループワークもいつか開催してみたいな思います。ご興味ある方はいらっしゃいますか?
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