「他人がどうでも良くなった?」ヨガがもたらす心の変化

この記事は2022年12月6日に公開した投稿をリニューアルしてお届けしています。

こんにちは。ヨガ講師のカオンです。いつもブログを読んでいただき、ありがとうございます。

今回は、私が指導しているヨガを通して、心と体に素敵な変化を遂げた生徒さんたちのお話をご紹介したいと思います。生徒さんのリアルな体験談を通して、私が大切にしている「ポーズの完成形にこだわらない、『在り方としてのヨガ』」が、より分かりやすく伝わるのではないかな、と思っています。

「ヨガをすると、こんな素敵なことが起こるんだ!」という事例の一つとして、気軽に読んでいただけたら嬉しいです。

ヨガというと、どうしても体の変化に注目が集まりがちですが、実は心、いや、むしろ心にこそ、大きな変化が訪れることが多いんです。今回は、そんな心の変化の素敵な事例を二つ、皆さんにお届けしますね。

目次

ヨガがもたらす心の変化:二つの素敵な物語

今回ご紹介するのは、

  • いい意味で他人がどうでも良くなったという50代の女性
  • イライラすることが減ったという40代の男性

のお二人です。では、一つずつ、じっくりと見ていきましょう。

物語①:他人ではなく、自分に夢中!50代女性の変化

一年ほど前からヨガを始めた、面倒見の良い、明るく元気な50代の女性のお話です。いつも周りを気遣い、姉御肌で慕われている彼女は、以前、ある方のブログを日課のようにチェックしていたそうです。そのお宅の夕食のメニューや子供たちの成長を、まるで親戚のように見守っていた、と以前から話してくれていました。

それが、いつの間にか、そのブログを読まなくなっていたというのです。

私はヨガの生徒さんに、必ずするようにしている質問があります。それは、

「ヨガを定期的に学び始めたことで、日常生活に何か変化はありませんか?」

という質問です。彼女にも同じ質問をしてみたところ、先ほどの「いつもチェックしていたブログを読まなくなった」との答えが返ってきました。

そこで、さらに質問を重ねてみました。

「そのブログを定期的にチェックしていた頃の自分と、チェックしなくなってからの自分を比べると、何が違うと思いますか?」

彼女は少し考えてから、

「自分のことの方が面白くなってきたから?」

と、少し疑問形で答えました。

まさに大正解!

他人の食事のメニューや子供たちの成長よりも、自分が感じていることや体験していることの方が、ずっと面白く感じるようになった、ということなんです。

ヨガは、アーサナ(ポーズ)やプラーナヤーマ(呼吸法)というツールを使って、自分が体で何を感じているのか、心はそれをどう感じているのか、などを「認知する」練習をしています。これが、身体的な変化にとどまらない理由なのです。

彼女は、自分の日常で感じる体験の方が、よっぽど面白く感じるようになっていたんです。

面倒見の良さは、言い換えれば、他人を気遣うことができる心の余裕とも言えますが、一方で、本来自分に向けるべき目を他人に向け、自分を見失ってしまうことにも繋がりかねません。

彼女が、自分の日常や体験の方が、他人の体験記よりも面白く感じるようになったのは、自分の体験や思いを、ちゃんと見つめることができるようになったからでしょう。

人のことが気になって仕方ない、という方は、先ほども述べたように、「心の余裕」があって他人の面倒を見られる性格である場合と、もう一つ自分を見ることができない(したくない)という代償行為でそうしている場合があります。

その大きな理由の一つに、自分を受け入れることができない、すなわち自分の感情をきちんと受け取れない、ということがあげられます。これについてはもう少し詳しく説明していきますね。

感情との向き合い方をヨガで学ぶ

先ほどお話したヨガの説明の中で、「心をどう感じているかを認知する」と表現しましたが、それは、感情の取り扱い方を学ぶということです。

感情の取り扱い方って、はっきりいうと、しっかりと学んだ経験のある方はほとんどいないのではないでしょうか。学校のカリキュラムにはすっぽり抜け落ちているし、親からちゃんと教えてもらった記憶がない、という方も多いかもしれません。もし教わったとしても、それは人前で感情を我慢するというやり方だったのではないかな。

例えば、「怒ってはいけない」「ネガティブな感情はあまり表に出さない」というのが、常識や礼儀のようになっていると思いますし、ポジティブな感情の嬉しささえ、出しすぎたらはしたないとか、嫉妬されるかもしれない、なんて思ったりしていませんか?

ざっと思い浮かべても、感情の適切な取り扱い方を説明できる人って、なかなかいないのではないかと思います。

実は、私も感情をどう処理したらいいかわからず、子供の頃はそれを書いて出す、つまり日記を書くことで発散していました。この日記がなかったら、私は気が狂っていたんじゃないかと思うほどです(笑)。

話が少し逸れましたが、ほとんどの人は、感情を抑える、無視する、我慢するという方法で、自分の感情を処理してきたのではないでしょうか。

それが実は、心身の不調や不具合の大きな原因になっている、と私は感じています。

ヨガは、感情の取り扱い方も学ぶことができる、とても優秀なツールなのです

物語②:たった1回のヨガで変化を実感!40代男性の驚き

ヨガを一回受けただけで、イライラしなくなったという40代の男性のお話です。

2回目のセッションの最初に、私が「前回受けた後から、日常生活で何か変わったと感じることはありませんか?」と質問したところ、彼はすぐに「イライラしなくなりました」と答えてくれました。

そこで、私はまた質問します。

「イライラしてしまっていた自分と、イライラしなくなった自分では、何が変化したと思いますか?」

彼は少し考えてから、「…余裕かな…」と答えました。

まさに、このイライラは感情の表現の一つです。

なぜ余裕が出てきたのかを説明します。

彼は、ヨガをする前は、その感情の表現であるイライラが、反射的にすぐに表面化していました。でも、ヨガで体や心を観察するという体験をしたことで、日常でもそのイライラの感情が反応する様子を「見る」ことができたんです。

簡単に言うと、今までは、

  • 何かことが起こる
  • 怒りの感情
  • イライラスイッチを押す

ということがほぼ同時に起こっていました。

ヨガ体験後は、

  • 何かことが起こる
  • 怒りの感情
  • イライラスイッチの存在に気づく
  • 押すか押さないか決めることができる

というように、瞬時に反応していた回路をスローダウンして眺めることができるようになり、反射ではなく、自分の行いを選択することができるようになったのです。

イライラすることを選択するのも、イライラしないことを選択するのも、自分の自由だということを体験したのです。

ヨガを通して自分と深く繋がる

このお二人の気づきの体験をまとめると、「自分のこと(自分の内側で起こっていること)が前より少しよく分かった」ということではないでしょうか?

日常生活の中で把握している自分という存在は、実は全体の一部なのに、それを自分の全部だと思ってしまっているから、色々な不具合や不調和が生じてきます。

ヨガは、知らなかった自分の部分を知ることで、自分という完全な存在を取り戻していきます。

そこで初めて、自分が立ち、自分を生きるということができるようになっていくのです。

終わりに

いかがでしたでしょうか?今回は、ヨガを通して心と体に変化を感じた生徒さんたちの体験談をご紹介しました。ヨガは、体だけでなく、心にも深く働きかける素晴らしいツールです。もしあなたが、心身の不調を感じているなら、ヨガを通して自分と向き合う時間を作ってみませんか?きっと、新しい自分を発見できるはずです。

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