夜、なかなか眠れない。
そんな経験をしたことはありませんか?
「早く寝なきゃ」と思うほど、頭が冴えてしまって、眠れなくなる。
私も子どもの頃はそうでしたし、母もよく「眠れない」と言っていました。
今でこそヨガやTREを学び、「なぜ眠れないのか」説明できるようになりましたが、知識があっても、実際に眠れるかどうかは別の話です。
だからこそ、私はこう伝えたいのです。
カオン眠れなくても大丈夫。まずは、シャバーサナができればそれで十分ですよ。
💤眠りのステージとシャバーサナの役割
眠りは脳波から見ると4つのステージに分かれています。
それが「ノンレム睡眠」と「レム睡眠」。そして、ノンレム睡眠には3段階があり、深さによって体と脳の休息の度合いが変わります。
- N1:浅い眠り。すぐに目を覚ますことができる段階。
- N2:体がリラックスし、感覚が休み始める回復期。
- N3:熟睡の段階。体も脳も完全に休み、呼吸や心拍がゆるやかに。
- レム睡眠:夢を見ながら感情や記憶を整理する時間。
この中で、「N2」を体験しないと、体の疲れは取れません。目覚めのすっきり感は、N2をしっかり体験できたかどうかで決まります。
そして、ヨガの最後に行うシャバーサナ(屍のポーズ)は、まさにこのN2の状態を意識的につくる練習です。
だからこそ「10分のシャバーサナは8時間の睡眠に匹敵する」といわれるのです。これは大げさではなく、神経が“回復”のモードに切り替わるから。



眠れない夜は、無理に眠ろうとしなくて大丈夫。シャバーサナで体を横たえ、呼吸を眺めているだけで、体と神経系はしっかりと「休息」を取り戻し始めます。


🌌さらに深く——仰臥瞑想という“もうひとつの眠り”
そして、もしもう一歩進めてみたくなったら、そこから先にあるのが仰臥瞑想(ぎょうがめいそう)です。
シャバーサナがN2を目指すとすれば、仰臥瞑想はその先のN3=熟睡の領域を「意識を保ったまま」体験するものです。
ふつうの眠りでは、深く眠るほど意識は消えます。けれど仰臥瞑想では、眠りの深さの中に意識を残すことをします。
そのような意識状態の時にのみ、健在意識と潜在意識の境界が薄らいで溶け合います。そこにはエゴが存在することができないので、いわば意識のゼロポイント。不要なカルマが解消されるといわれています。
🕊眠れない夜の、新しい選択肢
もし今、眠れなくて困っているなら、「眠らなきゃ」と思う代わりに、「横になって、シャバーサナをしてみよう」と思ってください。それだけで、体はあなたの味方に戻ります。
そして、心が「もう少し深く休みたい」と感じたときは、どうぞ仰臥瞑想のクラスにお越しください。眠りと目覚めのあいだにある意識のゼロポイントの中で、あなたの内なる本質が、そっと目を覚まし始めます。
まず体験してみようと思われた方はこちらから。


