不安だらけだったビザ取得!
実は、プログラムに応募している間、この期間が一番不安でした。
なぜかって?
それは、パスポートが手元から一時的になくなるから!
これを聞いただけで、「げっ!」て思っちゃいません?
海外でパスポートをもっていないときの不安といったら、体験した人じゃないと分からないと思います。
手元にないといっても、単純に手元にないというだけで、失くしたのとは違うので、そこまで不安になる必要はないのかもしれませんけどね。
……あのときは、ホントにひやひやしたなぁ。
前回までの私の話
前回の記事では、私が書類を書き上げたときの話をかきました。
どうやって大量の英作文をきちんとした英語で書き上げたのか。
何に注意して、どういう心持で書き上げていったのか。
そして、運命的に出会った一人の人について。
今日は、ビザ取得についてです。
このビザ取得が厄介でした。。。。
アメリカにいくなら、普通はESTAでオッケー
普通、アメリカにいくときはESTAというものを申請すれば問題ないんです。
ネットでちょちょいとやって、クレジットカードで料金を払って、自分の番号を控えておくだけ。
でも、ESTAが有効な滞在期間の最長は90日。
それ以上であればビザの申請が必要になります。
私たちの場合は、明らかに90日を超えるので、ビザを申請する必要があります。
ビザ申請の流れ
ビザは、その国に行くための理由を示さなければなりません。外国にいくための許可証ですからね。
なので、私たちのように、何らかのプログラムの参加をする場合、普通だったら、こういう流れになると思うんです。
でも、今回はこうでした。
ビザ取得に時間がかかるということと、二次審査の合格発表からプログラムの開始までの期間が短いことがその要因でした。
というか、そもそも、このプログラムの対象は主にアメリカ人ですからね。ビザとか関係ないわけです。
なので、どの種類のビザを申請したらいいのかというのも彼らは知りませんでした。
で、コウヘイがあれこれ調べてみたりした結果、B-2ビザというもので申請をしようということになりました。
B-1/B-2 ビザは、商用 (B-1) 、旅行または治療 (B-1) を目的として米国に短期入国される方を対象としています。通常、B-1 ビザは、取引先との会合、科学、教育、専門、ビジネス分野の会議への参加、財産の処理、契約交渉を目的とする渡航者を対象としています。B-2 ビザは、旅行、友人や親族の訪問、治療、同窓会や社交、奉仕活動など娯楽や休養を目的とする渡航者を対象としています。B-1 および B-2 ビザは、多くの場合 B-1/B-2 と統合され、1つのビザとして発給されます。
B-2ビザはB-1ビザと同時に発行されることがよくあるそうです。
有効期限は最長10年間。その間、アメリカを何度も出入りが可能です。
一回の滞在最長期間は6か月間。
ビザ申請:B-2ビザを取得する場合
B-2ビザを取得するには、こうした手順をすすめていきます。
- オンラインでDS-160というフォームに情報を入力をします
- 専用フォームから自分の画像をアップします。
- 入力完了のページを印刷しておきます。
- 大使館での面接の予約をします。
- 面接後、パスポートを預けます。
- パスポートが戻ってくるまで首を長くして待ち、郵便の中を開いてパスポートを確認。
1.オンラインフォームの入力
オンラインフォームは別に特に問題はありませんでした。聞きなれない言葉は、辞書で調べて、周りの人にも聞いて正確に把握しておくことが重要というくらい?
このときは、先の居場所とは違って、丘の上の一軒家に住むシャーマンのところでボランティアをしていました。
彼は元警官なので、こうしたカタい言葉にもなれてるかと思いきや、そうでもありませんでした。なので、コウヘイは、申請用紙を書くときにお世話になった翻訳をしていた彼に何度かメールで相談していました。
自分の画像のアップ
運転免許なんかと同じですね。ビザにも写真が載るんです。パスポートに載っているものとは別に。
この写真については背景が白という指定があります。また、証明写真なので、サングラスが禁止、サイズの指定など、条件がいくつかあります。
幸い、シャーマンの家の中の壁が真っ白だったので、壁を背景にデジカメでパシャリ。
これをコウヘイがPCでサイズ調整をしてアップロード。
完了の画面を印刷して、あとは面接日を設定。
あとは、その指定日を待つだけ。
アイルランドのアメリカ大使館はダブリンに。
アイルランドのアメリカ大使館はダブリン、首都にあります。
私たちが滞在していた町からはバスで約半日かかります。
厳密にいえば、バスを乗り継いで数時間。便の本数がそれほど多くないので、実質半日くらいになっちゃうんです。
なので、お世話になっているシャーマンに断りをいれた上で、ビザをとるためだけに首都に泊りがけの大仕事!
大使館に到着すると、危険物持ち込みのチェックなどがあり、来訪の目的を確認されます。
ここでウェブのフォームに入力が完了したというページの印刷を見せて、その旨を伝えれば通れました。
そして、建物に入り、呼ばれるまで待ちます。
先に並んでいる人たちが面接官に粘り強く交渉していたり、あるいは親子連れできていて肩を落として帰っていったり。
そういう人たちを目の前で見ていると、私たちのビザは認められるんだろうかと、不安になってきます。
そして、とうとう私たちの番。
ここで重要になってくるのが、何故アメリカに長期滞在をしたいのか、ということ。
先にも書きましたが、普通であればESTAで十分ですからね。
今回の私たちはKripaluからの書類を提出。
見込み合格ということで、ビザ申請のために発行してもらいました。
そして、そこでのプログラムは仕事ではなく、奉仕活動つまりボランティアであることを何度か確認されました。
面接を終えたら、パスポートを預けます。
パスポートを預けるのは、パスポートに直接ビザが貼られるからなんです。
はい。
ここ注意。
とってもとっても不安な日々
海外において、パスポートがないことは、身分証明がないことを示します。
ホテルに泊まったりするときもパスポートが必要ですからね。
なので、この日以降、パスポートが戻ってくるまでは、シャーマンの家の中でおとなしくしていました。
コウヘイは、こういう不安に敏感なので、食材の買い出しにも行かないといって、家で留守番をしていました。。。というより、パスポートを預けてから、大好きなパブにも行かなかったくらいです。
私も多少は不安でしたが、シャーマンが一人で買い物にいくと、料理し辛い食材が多かったりするので、仕方なくついていってました。
不安を増大させたのは友人からの一言。
不安になったのは、アイルランドの郵便事情のせいもあります。
何度か話にでているドイツ人の友人は、アイルランドに住んでいます。
手紙のやりとりやプレゼントを贈ったりすることが勿論あるのですが、届かなかったりしたことがあったんですって。
しかも、お世話になっているシャーマンまでも、郵便で紛失があったということを話してくれました。
ね。
もしパスポートが紛失したらどうしようって、つい考えちゃいます。
子供のように、ただひたすら待つのみ。
さらに、ビザがおりたかどうかの事前連絡は一切ありません。
パスポートを本日発送しました、という連絡も一切なし。
なので、予定日前後は、子供のように郵便受けを眺めたりしていました。
そして、ようやくアメリカ大使館からの郵便が到着。
恐る恐る封を切ります。
パスポートはきちんと入っていました。
よしよし。
このとき、私はビザが貼られるものだとは知らなかったんですね。
なので、添付の紙もないしパスポートもパッと見の変化ないし、ということで、とっても焦りました。
コウヘイと、どうしようと話をしながら、パスポートをめくってみて、ビザとご対面。
あーよかった!
これで心置きなく、最後のステップ、Skypeインタビューへと進むことができます。
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