今日は、ちょっと不思議な方法で感情を解放し、あなた自身をもっと自由に表現するための「一風変わった瞑想」をご紹介したいと思います。もしあなたが、普段なかなか自分の気持ちを言葉にできず、いつも胸の中でモヤモヤを溜め込んでしまうタイプなら、ぜひこの方法にトライしてみてください。読み終えた頃には、あなたも「自分の感情をもっと表現してみようかな」と思っていただけるはずです。
感情表現をほぐす新しいアプローチ
感情を表現する方法として、ちょっと変わった提案をしてみます。
それは、言葉にならない音、例えばまるでネコの鳴き声のような声を出すことで感情を表現してみることです。実際に私も、この「ネコ語」のような擬音を使って自分の気持ちを表現してみたところ、びっくりするくらいとても心地良い体験をしました。どんな場面でそんなことを思いついてやってみたのかは後ほど詳しく説明するとして、まずはこれをやってみると、主に次の2つの利点が期待できます。
- 自分の中にあるブロックに気づく
- 自分の心の有り様を自然に表現するという感覚がわかる
- 表現してみることへの恐怖心が減る
コミュニケーションってどうしても言葉を介して行われることが多いですよね。思っていたり考えていたりすることにぴったりの言葉や表現が見つからない経験は誰しもあるのではないかと思います。
その言葉の枠をあえて外してみることで、言葉にならない思いのようなもの、表現されずに深く燻っていた何かに意識の光を当てることができます。
慣れない環境で、苦手な英語を使うハードル
私自身がこの方法を思いついたのは、コスタリカでのヨガ講師向けプログラムに参加したときのことです。講師陣をはじめ受講者もアメリカ、カナダ、ヨーロッパ各地から集まってきていて、英語でクラスが行われていました。
英語が得意でなかったワタシにとって、初めての一人海外研修旅行は色々な意味で刺激的でした。
サンフランシスコでの気軽なドロップイン
旅の最初はサンフランシスコ。友人が住んでいたこともあって、事前に感じの良いヨガスタジオをいくつかピックアップしてくれました。その日の気分や担当の先生のプロフィールをチェックして予約なしで参加(ドロップイン)しました。講師のバックグラウンドに心理学があったりすると、瞑想主体のクラスだったり、使われる言葉に共感しやすかったりしました。ワタシの英語が完璧でなくても、通常のヨガクラスならほぼ大丈夫。英語でヨガを受けることにはある程度慣れていたし、挨拶程度なら大丈夫だし、あまり問題はありませんでした。
コスタリカで始まる試練
ところが、後半のコスタリカは、気軽なクラスではなく、ヨガ講師向けの学びのプログラムです。
朝から夜にかけての講義や実践クラスが2週間。ペアを組んで実技やコメントを交わす場面、シェアリングの時間もあります。時には内側の深いところを表現するコミュニケーションも必要です。つたない英語でこの思いをどう表現しようかと知恵を絞ってどうにかこうにかやりくりしていました。みんな優しいので、おかげ様で”あなたのヨガの学びはとても深いね”とペアを組んだ方に言っていだいたりしました。
最初の頃より受講生同士が打ち解けてくるにつれて、ワタシも最初の頃より緊張が解けてきました。ある時ふと頭を働かせるのが面倒になってしまったんです。
ネコ語で気づく「表現する」ことの真意
それは夕食の後の夜クラスの時でした。大抵この時間のクラスはみんなシャワーも浴びてゆったりとした雰囲気のクラスになります。始まる時間より少し早めについたワタシは薄明かりのスタジオの中で他の受講生が集まるのを待っていました。壁のないスタジオの周りは真っ暗で、代わりにカエルの鳴き声がまるで壁のようです。
日中の緊張が解けたワタシの頭はもう英語を話したくない!って叫んでました。
そして受講生がやってきて挨拶する時に「にゃー」と言ってみました。
ちょっとびっくりしながらも彼らは笑って挨拶してくれました。
ほぼ全員に挨拶し終わった頃、もっと頭の中が緩んできて、言いたかったけど言えなかった思いのエネルギーのようなものがぐわーって波打つような感じがしました。
そしてニャーニャーとカエルの声に呼応させるかのように口から出ていました。
そして気づいたんです。
「表現することは、言葉じゃなくてもいいんだ」
理解してもらう必要のある事柄は、もちろん正確な言語表現が必要です。
でも、ただ「自分の内側から何かを出す」表現する行為そのものは、ネコ語でも、意味不明な擬音でも、十分なんです。
「バケラッタ」な小学生時代の思い出
ちょっと話しがずれるかもしれませんが、小学校の時に親友と下校の間は二人で「バケラッタ」しか言わないって決めていたことがあります。
古いアニメで恐縮ですが、Q太郎の弟のO次郎はバケラッタしか言わないけど、お兄ちゃんは何が言ってるのかわかるという設定でそれを真似してみようと思ったのでした。
何かいいたくなったら、その言いたい事をイメージしながらこう言うんです。
「バケラッタ」
はじめは彼女が言いたいことを理解できませんでした。でも、分からなくってもこうやって言い返すんです。
「バケラッタ?」
そうして、日が経つにつれて「バケラッタ」しか言ってないのに、意味がわかってくるようになりました。
ちなみに喧嘩するときももちろん
「バケラッタ!」
小学生って変なことやりますね。(笑)
これで意思の疎通できるようになったということは、喋る言葉と内容は関係しなくてもいいってことなんですよね。
ブレーキを外す喋る瞑想
コスタリカでのネコ語体験は、自分が「言いたいことを抑えていた」ということだけではなく「表現されない感情も抑えていた」ということに気づかせてくれました。これって英語だから余計にわかりやすかったと思いますが、多分日本語(母国語)でも同じじゃないかと思います。
ぴったりの表現が見つからないからこれくらいかなという表現で妥協するとか、いっそのこと口をつぐんでしまうとか。
でもネコ語なら、そのブレーキ外しちゃって大丈夫。
実際言葉にならない感情はたくさんあります。分類できない思いのようなもの。もしくは思いにもまだなってない未分化の感情などなど。
猫語に変換してアウトプットしちゃいましょう。
すると、感情がスムーズに流れ出し、心が穏やかになりますよ。
そしてブロックが外れることで、思考も自由に巡ります。
一人でできる「表現練習」としてのネコ語瞑想
いきなり他人の前でネコ語を話すのはハードルが高いかもしれません。(笑)
そこで、まずは一人で練習してみましょう。
- テーマを一つ決める(例:今日の気分、好きな食べ物、将来の夢など)
- そのテーマについて、言いたい項目を2~3ほど書き出す(もちろん書き出さなくもオッケー)
- ネコ語や「バケラッタ」のような意味不明な音で、書き出した項目についてひたすら喋ってみる
テーマがあることで、ただ発声するだけでなく、「自分の気持ちを表現している」感覚が得られます。
深い感情を解放する「ひとりで喋る瞑想」
先に挙げた、ネコ語や「バケラッタ」で喋るということに慣れてきたら、自分の深いところに眠っている、言葉にならない思い、どの感情にも分類されない未分化な感情を、表現してみましょう。練習方法はとてもシンプルです。
- 一人で意思をもってずっとしゃべり続けること
書く瞑想があるように、これは喋る瞑想です。誰にも聞かれないので安心して、普段は使わない言葉を使ってみたり、喋ってもいいし・擬音語など発音することで、頭の中で引っかかっていた何かがほどけ、自然な流れで言葉(あるいは音)があふれ出します。
溜まっていた感情や感情の断片が表現されることで、その溜まっていたものたちは昇華されます。
生まれたからには不要と思える感情(ネガティブな)にも実は役目があって、表現されたことでその役目を終えることができるのです。
このプロセスを繰り返すと、知らずに抱えていた未消化の思いが減っていくので自然と心が軽やかに感じらるようになります。「言いたかったのに言えなかった」という後悔が減り、人とのコミュニケーションもスムーズになっていくのではないかと思います。
個人レッスンでさらに深める
不思議なネコ語瞑想や、ひとりでしゃべり続ける瞑想は簡単にできそうだけど、なんか少し怖いかも?と思ったあなた!もしかしたら、あなたの中にある感情表現のブロックを外すのは少し大変かもしれませんね。
そんな時はぜひパーソナルセッションを受けてみてください。
猫語瞑想だけではなく、あなたのいまにぴったりなヨガ的動きや瞑想や呼吸法をお伝えしています。
Let’s にゃにゃにゃー!
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