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「人間力」で伝える力非言語コミュニケーションと人間力:「体験×意志」で心を動かす

ここ数年特に「人間力」という言葉を意識的に使っているなぁと、感じることがあります。

この「人間力」について、今日は少しまとめてみました。

「人間力」は、私たちが他者と繋がりを持ち、関係を深めるために必要な力。その中でも特に、「伝える力」が向上するためのヒントをお伝えできればと思います。

目次

「説明が上手」と言われる理由を振り返って

自慢するわけではありませんが、ワタシはよく「説明が上手」と言われます。

生徒さんだけではなく、何かの講座を一緒に受けて出会った受講生仲間からも「それについて調べたり、人から聞いたときはピンとこなかったけど、カオンさんの説明ですごくよくわかった!」なんて言っていただくことも、ちょくちょくあります。

でも、実はワタシ自身、自分が特別お話上手だとか、頭が切れるというわけではないのです。ちょっと頭のよい方なら、私の話が「起承転結がめちゃくちゃ」で「寄り道も多く」、解説としては「効率的ではない」ことに気づいてしまうと思います。(汗)

それでもなぜ、「説明が上手」と言っていただけるのか?それはすなわち伝える力があると言い換えることもできると思うのです。

そして理由を考えてみたとき、2つのポイントが思い当たります。

なぜカオンの話で人が納得するのか?その1:「体験を自分の言葉で語る」

ひとつめは、「実際に自分が体験したこと」を「自分の内側から出てくる言葉」で伝えているからではないか、ということです。その時に感じた氣持ちを思い出しながら話すことで、相手に納得感が生まれるようです。

ご存知のとおり、ただ情報を手に入れるだけなら、今はネット検索ひとつで専門知識だって簡単に見つかります。
だから、単なる情報の提供を求めるのであれば、人が介入するという意味はなくなりつつあります。にもかかわらず、人が伝える意義とは何なのでしょうか?

それは「その人にしか語れない体験」があり、その「体験を味わった能力」を通して言葉を紡ぐことにあると、ワタシは思います。

つまり、話し方が上手か下手かではなく(もちろん上手な方が絶対にいいですよ)、自分が味わった経験がちゃんと自分の中で消化され、それが心から出てくる言葉で伝えること。
それが、ワタシの考える「人間力」のひとつです。

AIがどれほど進化したとしても、体験から生まれる独自の言葉は絶対に出てこないでしょう。

言葉の意味だけではなく、それに乗っかった思いをワタシたちはちゃんとキャッチしているのです。

なぜカオンの話で人が納得するのか?その2:「伝えたい意志」を持つこと

もうひとつのポイントは、「伝えたい」という強い意志を持っていること。

この意志は人間だけが持つものであり、相手に手を差し伸べるというか身を乗り出すような役割を果たします。

わかりやすいエピソードとして、ワタシのハチャメチャな英語体験談をお話ししますね。

実は、ワタシは英語がとても苦手です(笑)。

実際には、海外によく行っていたし、カリフォルニアで3日連続ワークショップを開催したりしたので、「英語ペラペラでしょ?」と思われがちなのですが、実態は本当にひどいレベルなんです。(そこ威張るなって感じですが……)

それでもおもしろいことに、「自分が体験したことを伝えたい!」という思いを込めて、知っている単語をかき集め必死で話すと、なぜか相手に伝わるようです。

何人もの外国の友人や知人から、似たようなことを言われました。

「英語の上手い下手ではない。カオンの存在、カオンのユニークな表現が心を動かすよ。」

これら二つのことに共通することですが、伝える力に関しては言葉そのものはあまり重要じゃないのではないかと思います。

実際に1960年代に行われたアルバート・メラビアン博士の研究によると

対話における言葉の占める割合はわずか7%で、その他の非言語ー声のトーンや音量が38%、身体的な動きやジェスチャー、表情などが55%を占めているということが報告されています。

数値引用:【解説】言葉だけを伝えることはできない|対人関係における言語・非言語コミュニケーション | 一般財団法人日本コミュニケーショントレーナー協会より

この非言語の部分はまさに人間(動物も含む)の力といえるものなのではないでしょうか。

この声のトーンや表情で伝え合うことを可能にしている神経があります。それは神経学のポリヴェーガル理論でも説明ができます。

長くなるのでそれは別コラムでまとめますね。

人間力は、これからの「伝える力」の鍵

近い将来、人工知能(AI)にとって代わられる職業や、10年後には消滅すると言われる職業があると耳にしたことはありませんか?それでも、機械にはできないこと、人間だからこそ求められるものが確実に存在します。

そこに絶対必要なのが「人間力」。自分と他者、または他者同士をつなぐ、大切な「伝える力」です。これから先の時代、この力こそが進化の鍵になっていくのではないか、とワタシは思っています。

ヨガで感じる人間力:自分らしい表現と温かいつながり

ワタシはヨガを通して、多くの人に「自分の体と心を味わう体験」をしてほしいと思っています。ヨガは単なるポーズの習得やテクニックの追求ではなく、そのプロセスで自分自身を知る旅です。

この旅の中で、あなたがヨガ講師なら生徒さんに、お母さんなら子供さんにうまく伝えることができれば、生徒さんや子供さんとの心地よいつながりを生むことができます。

説明が上手かどうかは話術だけで決まるわけではありません。

「自分が体験したことを味わい、それを自分の言葉で表現する人間力」、そして「相手に伝えたいという強い意志」が、最終的には伝わる力になります。

人工知能が進化していき、情報があふれる時代だからこそ、あなたの唯一無二の体験とそれから生み出される言葉は、誰かの心を動かす特別な「贈り物」となるでしょう。

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