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世界が平安であるために私ができるたった一つのこと

この記事は2016年5月9日に執筆した記事のリライト版です。

こんにちは、カオンです。

いきなり!ですが、日々「やりたいこと」と「今やっていること」のバランスがうまく取れず、もやもやした気持ちを抱えたりはしていませんか?

もしあなたが、自分の生き方をもう少し軽やかにして、尚且つ世界全体が平安になったらいいなーと思っているなら、ヨガや瞑想による「右脳優位」の体験がヒントになるかもしれません。

今回は、ワタシの本の中でも紹介した「左脳を少しお休みさせて右脳優位な状態を作り出す」というヨガレッスン中の感覚と、それを裏付けてくれる最強の資料『奇跡の脳―脳科学者の脳が壊れたとき』(ジル・ボルト・テイラー著)のお話を通して、お伝えしたいと思います。

目次

レッスン内容を思い出せない理由―右脳優位の世界へ

「カオンヨガを受けているととても気持ちいいけれど、レッスン中に何をしたか覚えていない」という声をよくいただきます。

実は、これはとても自然なことです。

ヨガや瞑想のレッスン中は、頭の中の左脳的な思考を少しお休みさせ、右脳優位な状態を作り出しているからなんです。

右脳が活発になると、時系列で物事を整理したり、論理的に覚えることが苦手になります。その結果、クラスでのことを思い出そうとしても「あれ、何やってたんだっけ?」と感じるのはごく自然な現象。というかそんな風になれるようにメニューを組んでいます。(笑)

このことを裏付けてくれる最強の資料が『奇跡の脳―脳科学者の脳が壊れたとき』です。

このブログのタイトルと内容が一見結びつかないように感じるかもしれませんが、最後にはヨガや瞑想が目指す「ワンネス」を証明するかのようなストーリーが展開されます。

脳科学者が体験した脳卒中―内側から見た脳の世界

著者のジル・ボルト・テイラーは脳科学者。彼女の兄は統合失調症を患っており、なぜ自分はできることが兄にはできないのか、脳の謎を探るべく研究に打ち込んでいました。そんなある朝、彼女自身が脳卒中を起こしてしまいます。

はじめはただの頭痛かと思っていた彼女。しかし徐々に知覚や判断ができなくなり、自分が脳卒中を起こしていることに気づきます。普通ならパニックになりそうな状況ですが、彼女は脳を内側から観察するという貴重な経験に感動していました。一方で事態は刻々と悪化。そんな中、右脳優位となる世界を彼女はリアルに体験していきます。

右脳優位とは何か―境界のないエネルギーの世界

左脳で血管が切れた彼女は左脳の機能が停止して右脳だけになる体験をします。

まず自分と他のモノの区別がつかなくなります。例えば、壁に手をついていても、その壁と自分の境界がわからなくなったそうです。

境界線がないので、肉体という感覚が希薄になり、自分という存在はエネルギーだということを知ります。しかも、その自分のエネルギーは流動的で他のエネルギ―と常に混じりあっているというのです。

この体験により、彼女は全てのものはつながっているということを感じます。

これがいわゆる宇宙とつながる感覚、ワンネス。さらに、その経験は絶対的な安心と至福の感覚を与えてくれた言います。あまりにも気持ちがいいので、彼女はそれを「ララワールド」と名付けました。

ヨガが目指す「ワンネス」

実は、これこそがヨガや瞑想が目指す状態のひとつ。

ヨガとは、まず肉体を通して、自分のエネルギーとしての体を感じることができるようになるためのワークです。そのエネルギーの体を感じるということを拡げていくと、全てのもののエネルギーを感じることができるようになります。そして、最終的には自分という存在は、その全てのものの中のほんの一部であるということを体感することができるようになるのです。

ねーー!これってジルが体験した右脳優位の状態でしょ!

その第一歩として、ワタシのヨガのクラスでは「感じること」を練習していきます。

いえ、みなさんいつも感じてはいるんです。でも、大体の場合、その感じていることを左側の脳で処理してしまっているのがちょっと問題なんです。

できたとか、できないとか、上手とか下手とか、の判断が入ってしまいませんか?ヨガは特にポーズがあるので見本のようにできることに注力してしまいがちです。なのでワタシがポーズの完成にこだわらないヨガを推している理由はこのことなんです。レッスンの中では生徒さんが感じていることを感じるままにして認識することを励ましていくようにガイドしています。

大体の方が初めてのレッスンでも「感じること」ができますから、難しくないですよ。

左脳が戻ると何が起きる?―判断と時系列の復活

ジルの本に戻りましょう。やがて、ジルの左脳機能が戻り始めると、「この状況は大変!」「誰かに助けを求めなくちゃ」といった判断や行動が再び可能になります。

でも、電話をかけたいけれど番号が思い出せない。

やっとのことで名刺を探し、名刺の中にある形と電話機のボタンを対応させて押す(電話をかけるときは数字として判別できていないんですね)などして、やっとつながったと思ったら電話の相手の声も「ワンワン」にしか聞こえないし、自分が話している声もワンワンだったという状況が続きます。

『奇跡の脳』出版への道―右脳と左脳の統合的生き方

そんな状況の中でエネルギーの自分を感じた彼女は、自分が小さなランプから出てきた魔法使いのジーニーみたいな感じがしたと言います。別の言い方では、大海を泳ぐクジラのように気持ちよかったそうです。

なので、彼女は自分のこの小さな体(器)にまた入るのはとっても窮屈で難しいのではないかと感じたそうです。

一度は諦めかけたのですが、まだ自分が生きていることに気付きます。

そんなジルの回復の礎になった思いがありました。

自分が生きている間に天国(ララワールド)を見つけることができたのだから、この平安の世界の体験は世の中の人にきっと役に立つはず。

この思いこそが回復の手助けになりました。ジルは脳卒中になったその朝から、手術とリハビリを経て元の状態に戻るまで、実に8年の歳月がかかりました。

そして、その間も脳科学者としての目線で自分を観察し続けたんです。そのまとめが『奇跡の脳』なのです。

右脳と左脳―二つのキャラクターが紡ぐ世界

ジルは右脳と左脳を、全く異なる性格をもつ2人のキャラクターとして例えています。

右脳の意識は、この場所この瞬間が全て。

  • 私という存在は自分を取り巻くすべてのエネルギーとつながった存在。
  • この瞬間、私たちは完璧であり、完全であり、美しい。

左脳の意識は、過去と未来が全て。

  • 現在の瞬間から詳細を拾い出し、またそこから詳細を拾い出し分類。
  • 過去に結び付けて未来の可能性を投影。
  • 継続的な思考
  • 頭の中のおしゃべり
  • 「私」というとき(認識する時)周りのエネルギーから切り離される

こんな正反対の性格の二人がバランスを保って補い合い、一つの世界(自分の)を生じさせているのが私たち一人ひとりの脳です。

ここで難しいのは左脳の性格上、左脳は左脳だけでコントロールしたいと思ってしまうことなんです。だから、ほとんどの人が無意識に左脳を優先させてしまっている、つまり左脳が野放し状態になっています。それが、あらゆることを過去に基づいて、いい・悪い、正しい・正しくないと判断してしまうことになります。そして一度判断決定してしまうと、それに執着します。

すると、右脳の機能が活かされる場がなくなってしまい、争い、妬み、憎しみなどになっていきます。右脳は自分と他者と分けないので、争いや妬み、憎しみを待つことができないからなんですね。

現代は、左脳優位に作られたシステムがほとんどです。それも左脳を活動させすぎる傾向に拍車をかけているのではないかなと思います。

選択の自由―どちらの脳の視点で世界を見る?

ジルは最後に、私たちには「右脳的にも左脳的にも世界を見る選択肢がある」と語ります。

「もし私たち一人ひとりがもう少し多くの時間を、右脳の意識を通してみることを選択すれば、世界はもう少し平安、幸せになるのではないでしょうか。」

ヨガで世界平和へ―まずは一歩踏み出してみませんか?

そういうワタシも20年以上前から「ヨガで世界平和!」とヨガの生徒さんの前で細々と言っていました。

ヨガをしていると意識が拡大して、自他の区別がなくなってなにものかに満たされた感覚を経験することができます。世界中の人がそんな意識になったら、争いはなくなるのではないかと思います。

なので「ヨガで世界平和!!」

ワタシたちがヨガや瞑想を通じて右脳的な在り方を知り、左脳的なおしゃべりを静めることで、自分の内側から世界を変えることができると信じています。

そのために、私は「在り方としてのヨガ」を提供しています。

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