この投稿は、以前別サイト(note)で掲載していたものを、ブログのリニューアルに合わせてリライトしたものです。
こんにちは。このブログを見つけてくださってありがとうございます。
今日は「自律神経とは生命体としての叡智」というテーマでお話ししたいと思います。
ヨガは自律神経を整えるといわれていますが、それがどうしてかということを生徒さんの体験を通して解説していきます。
季節の変化で体調を崩しがちな方や、休んでいても疲れが抜けない方、自律神経について勉強中の方にも役立つ情報をお届けできればうれしいです。
冬の夜の痛みが消えた!ヨガ生徒さんのうれしい変化
去年の初冬くらいからヨガを始めた生徒さんが、嬉しそうにお話ししてくれました。
彼女はだいたい2週間に1回のペースでヨガクラスを受けてくださっています。この生徒さんは、過去に9年前、4年前、3年前と外科的手術を受けていました。ヨガを始める前は、冬の夜になると開腹したところに痛みが出て、痛みで目が覚めることもあったそうです。でも今年の冬は、その痛みがまったくなかったそうです。
生徒さんからは「冬って血流が悪くなるから痛みが出たのでしょうか? だから血流が良くなったから痛みが出なくなったんですか?」と質問をいただきました。
確かに血流の影響もあるかもしれないけれど、本当のところはわかりません。
ただ、私は「神経状態の改善」もあるのではないかなと考えています。
交感神経と副交感神経のシーソーバランス
自律神経といわれるものは
まさに生命体としての叡智で(神の経と表現するのはすごい)
外の世界に自ら反応し
生命としてのカラダが健やかに保たれるように調節しています。
動く時には動けるように血流や血中の成分のコントロールを行い
休むときには休みやすいように体内深部温度をコントロールする
これを頭で判断してからやりましょうって、ホルモン出してたら間に合わないですよね。たとえ間に合ったとしても、もし考えてないと対応できなかったら、本を読んだり仕事している間など意識がカラダから離れていたら生命活動が維持できないってことになります。
そうならないために、自動で働く神経となっているわけです。
自律神経には、交感神経と副交感神経という2つのモードがあって、この2つがシーソーのようにバランスをとっています。
- 交感神経(活動モード)
動くときには血流を増やしたり、血中の成分コントロールを行ったりしして、サッと行動できるよう体を整えてくれます。 - 副交感神経(休息モード)(働きの違う二種類に分かれる 腹側迷走神経・背側迷走神経)
休むときに体内の温度を少し下げたり、消化を促したりします。またいざという時には意識を無くして体を守るという働きをします。
一般的にはこのモードの切り替えが環境に合わせてスムーズに行われていくのが健やかさの指標になります。
その生徒さんの話に戻ります。
彼女は、どちらかというと交感神経優位気味かなと思われるところがありました。(これは決して悪いことではありません。神経状態にはいいも悪いもないですから)声が大きく良く通るとか、行動が素早いなどから推測できます。
ただ交感神経優位の状態が、長く続くことは緊急事態です。交感神経優位状態を長時間維持しようとするとカラダに負担が出てきます。
例えていうならエンジンが焼けちゃうって感じでしょうか。いろいろなところで炎症(体の内側の火事みたいなようなもの)が出てきて、それがあっちこっちに飛び火していくイメージです。疲れると湿疹が出るとか、吹き出物が出やすいなども同じ原理です。
切り替えがうまくできなくなることで、休んでいると思っても実際は体は休めてない状態で、体感としては疲れが抜けにくくなり、炎症や痛み、さらには病氣につながる可能性も否定できません。
ヨガで神経状態を元に戻す
ヨガクラスやセッションでは、動き(アーサナなど)とお休みを繰り返し行います。
そうすることで、交感神経(動き)と副交感神経(休み)への切り替えが繰り返されることになります。それが自分では本来制御できないといわれる自律神経の働きを健やかに戻す呼水となるのです。
また神経は可塑性といって、カタチを変える性質があります。交感神経優位状態が続くとそのままになったように、せっかく元に戻っても、また同じような生活を続けていると元に戻ってしまいます。
なので定期的なヨガの練習が、神経の「本来のリズム」を元に戻してくれるのです。
生徒さんが、冬の痛みを感じなくなったというのは、ヨガを続けるうちに、交感神経ばかりに偏っていた状態が元に戻り整いはじめ、痛みが出にくくなったのではないかと思います。
先にも書きましたが、交感神経優位な状態が続いてしまうと、自分ではストレスがないと思っていても、カラダはストレスを感じ続けているという状態になってしまいます。これがとっても厄介。神経がそうだから、自分では氣づきにくいし、もし氣づけたとしても神経の働きかけるワークでないと変われないからです。
なので、休んでいるのになかなか疲れがとれないと思っていらっしゃる方は、ご自身はお休み中だと思っていても、カラダはお休みモードの神経状態に完全にはなれてなかったのではないかな?と推測します。
季節の変わり目を快適に乗り切るために
自律神経はまさに生命体としての叡智です。外の世界に反応して、体を健やかに保つよう調節してくれています。
もし季節の変わり目によく体調が悪くなるなーとか、休んでいるはずなのに回復しづらいと思われる方は、一度自律神経の働きを見直してみ流のはいかがでしょうか。
ヨガやワタシの推奨する仰臥瞑想などの深いリラクゼーションを上手に取り入れて、緊急モードから休息モードへと切り替える練習をしてみましょう。
きっと、先の生徒さんのように「いつの間にか痛みがなくなった」「睡眠の質が良くなった」「氣づけばいつも元氣」といった変化を感じられるはずです。
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