「やりたいことを仕事に!」という言葉、街で見かける広告やSNSで、本当によく目にしますよね。「その仕事、本当にあなたのしたいことですか?」なんて問いかけも。ドキッとする人もいるかもしれません。でもね、これ、実は落とし穴があるんです。
「やりたいこと探し」の落とし穴
「やりたいこと」がパッと思いつかない人にとって、「思い浮かばないこと」自体がプレッシャーになってしまうことも。「私には何もない…」って、劣等感を感じてしまうかもしれません。また、やりたいことがある人でも、「それを仕事にするためには最短ルートで行かなきゃ!」と焦ってしまう。
これって意識が、まだ来ていない未来に釘付けになっている状態です。だから、「やりたいことを見つける!」とか「すぐに集客できる!」系のセミナーがあんなにたくさん溢れているんだと思うんです。
未来ばかり見ていると、「今」に意識が向かないから、いつまで経ってもその未来には到達できない。まるで追いかける蜃気楼みたい。だから、明るい希望が見えにくい状態が続いてしまう。これは、まるで呪い、あるいは呪縛と言えるかもしれません。
未来ではなく「今」にフォーカスする魔法
もし私がそんな方に何か伝えられるとしたら、こう言いたいな。
「できることをしてみない?」
「できること」って、「今」と直結しているから、自分のできることをしている間は「今」にフォーカスしているということ。そこには、希望も生まれてくる。たとえ小さな光でも。人は希望がないと、生きることができない。それは、他の動物たちと決定的に違うところ。
ハチドリの物語:小さな一歩が世界を変える
『ハチドリのひとしずく いま、私にできること』という絵本をご存じですか?
2005年に発売された絵本で、元々は南米のアンデスにつたわる古い話です。どんなお話かを掲載しているサイトもありますので、ぜひ調べてみてくださいね。実は、私も、この絵本のことは最近まで知らなかったのですが、このお話が今日のテーマにぴったりなんです。
森が火事になって、動物たちが逃げていく中、一羽のハチドリが、くちばしで水を少しずつ運んで、火を消そうとしている。他の動物に「そんなことして何になるんだ?」と聞かれたら、ハチドリは「自分のできることをやっているだけ」と答えたというのです。
私は初めてコスタリカに滞在した時に間近でハチドリを見て以来、なんとなくハチドリグッズが少しずつ増えていきました。そして、今回のこのハチドリのお話にたどり着いたというわけなんです。
「今できること」を大切にするヨガの教え
「自分のできることをやる」
このフレーズは、「今を生きる」というヨガの教えにぴったりだと思いませんか?
何かを成し遂げなくちゃとか、何者かにならなくちゃとか、未来にばかり意識が向かって苦しくなっている方に、ハチドリからのメッセージを送ります。
今できることをやってみましょう。今の積み重ねで未来は創られる。
ということは、「今」を見ているだけでいいってことがわかるよね。
最後に
もしあなたが今、仕事について悩んでいて、「今の仕事は悪くないけれど、好きなことを仕事にした方がいいのかな?」と迷っているなら、ぜひこのハチドリの話を思い出してみてください。大きなことを成し遂げようとしなくても、今できる小さなことから始めてみませんか?その小さな一歩が、未来を大きく変える力になるかもしれません。
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