「心配事があっても安心感がある」ってどういうこと?
心配事があっても安心感??
なんか変な表現だって、一瞬感じませんでしたか?
このフレーズはつい最近、生徒さんがセッションの時にワタシに話してくれた実際の言葉なんです。
その生徒さんが(他の生徒さんも含め)どうしてこんなフレーズを思い浮かんだのか、について簡単に解説してみましょう。
自律神経の誤作動とは?
こんな症状、ありませんか?
ワタシの「在り方としてのヨガ」にアクセスしてくださる生徒さんは、ほとんど皆さん何かしらの悩みを抱えています。
たとえば、身体的な悩みや心理的悩みとして分けてみると、こんな悩みが挙げられます。
身体的な悩み
- 腰が痛い(特に原因が見当たらない)
- 頭が痛い(原因が不明)
- 眠りが浅い
- 食べるのがやめられない
- いつも疲れている
心理的な悩み
- イライラしやすい
- 怒りが爆発してしまう
- 料理が泣くほど嫌
- 親とうまくいかない
- 夫とうまくいかない
- やる気が出ない
これを読んでいるあなたも、このような悩みはありませんか?
これらの悩みは一見すると、それぞれの異なっているようにみえるのですが、実は根っこの部分はほとんど同じなのです。その理由のひとつを説明しましょう。
誤作動のメカニズム:なぜ自律神経が誤作動するのか?
「自律神経の乱れ」や「自律神経失調症」という言葉を聞いたことがある方も多いと思います。
たとえば、お医者さんにいったりして、そのように診断されても「原因はストレスですね」と言われるだけで終わってしまう、と私の生徒さんたちは仰います。そして、解決策として、具体的な対処をいくつか提示していただけるものの、どこか引っかかってしまって、その対処についてしっくり来ていないと捉えられている方がいるのもひとつの事実。(あくまでも私のところに来る生徒さんの場合、の話です)
過剰防衛モードへの偏り
自律神経は、生命を守るための神経。
でもそれが悩みの原因になっているのはなぜでしょう?
その答えは、自律神経が過剰防衛に偏ってしまっているからと私は考えています。
過剰防衛というのは、本来であれば、生命の危険があるような戦闘や逃走が必要な状況ではないのに、身体が勝手に自分の生命を“守る”必要があると判断し、勝手に防衛モードに入ってしまっているというようなイメージです。
これは、自律神経のセンサーが誤作動を起こしてしまっていることが原因です。
なぜ?自律神経が過剰防衛モードになる理由
この誤作動を引き起こす原因は、人それぞれ異なります。
人は、それぞれ生きていく中で、脳(自律神経)が「これは生命を守らなくては!」と判断すると、その出来事が記憶に刻まれていきます。それは、生命を守る上でとても大切なデータなので、忘れないようにする必要があるからです。
そして、その記憶に刻まれた出来事と似た状況に遭遇すると、アラートが鳴らされます。本当に似たような状況にアラートが鳴るのであれば、それは生命として正しいこと。
けれど、このアラートが、そこまで重要でないことに対しても頻繁に鳴らされてしまうことが過剰防衛モードなのです。
「わかっているけどやめられない」は自律神経の誤作動が原因
「わかっているけどやめられない」という状態は、まさにこの誤作動によるもの。
理性では、そこまでの対応をする必要がないと理解していても、身体が勝手に防御反応を起こしてしまうのです。
たとえば、先の「料理が泣くほど嫌」という例を挙げれば、過剰なまでのやりたくないという何らかの防御反応が作動して、泣きたいくらいの感情が現れてしまうのです。頭では、料理をすることに対して、泣く必要がないと分かっていても、です。
それが続くと「自分がダメなんじゃないか」と思ってしまう原因にもなります。
でも、ダメなんかじゃないんです。
むしろ、自分の生命を守ろうと頑張ってくれている自律神経ってすごい と思ってほしいのです。
解決へのアプローチ:誤作動を整えるためのワーク
そして、ここからが私の出番です。
誤作動を起こしてしまっている神経や脳にアプローチするためのワークをガイドしていきます。
あなたのためのオーダーメイド・アプローチ
誤作動を起こす原因は人それぞれですが、アプローチの仕方はとてもシンプル。ただ、脳神経に働きかけるため、新しい神経回路が定着するまでには少し時間が必要になります。
そのため、その時の生徒さんに合わせてメニューを組んでいきます。
- 呼吸法
- 動く瞑想
- TRE(トラウマ緊張解放エクササイズ)
など
ワークをするだけではなく、同時に、思考でも理解してもらえるように神経状態の解説なども行っていきます。
神経について、ちょっとした学問的な解説と状態改善を目的として実践を交えた、集中的なオンラインワークショップを開催したことがあります。またご要望次第で開催しようと思っていますので、興味がある方は公式LINEから「神経学ワークショップに興味あります」とご連絡くださいね。(公式LINEは記事の下部から)
生徒さんによっては、パッと夢のように切り替わる方もいらっしゃいますが、多くの方は三歩進んで二歩下がるような少しずつの変化です。ときによっては、少し後退していくように見える場合もありますが(実際は進歩していますよ)、それでも続けていくことで、じっくりじんわり、きちんと変化していくことを感じられるようです。
変化が訪れる瞬間:心身の調和と安心感の実感
脳の誤作動がなくなって自律神経が健やかさを取り戻していくと、最初に挙げた身体的な悩みは軽くなり、いつの間にか解消されていきます。さらに、心理的な問題も自然と解消されていきます。
心理的な問題は、多くの場合、相手が関係するものですよね。
でも、あなた自身が変わることで、相手も変わることがあるし、仮に相手が変わらなくても、それを問題と感じなくなることもあるのです。ここが重要なポイント。あなたの心身が健やかになっていく過程で、自律神経が過剰に防衛モードに入る必要がないと認識していきます。それによって、あなたにとって“問題”と捉える必要がなくなっていくんです。
そして特筆したいもう一つのポイントは
リバウンドがないということです。根本的な脳神経の働きが変わるので、それは当たり前のことなんですけどね。
「心配事があっても安心感がある」生徒さんの言葉が示す変化
そして、最初に書いた文章が生徒さんの口から出てきます。
「心配事があっても、安心感があるので大丈夫です。」
神経が過剰防衛モード反応しなくなっても、一瞬「反応していた記憶」がふと頭よぎることがあります。そんなときには、心配な気持ちが沸き上がってしまうのですが、同時に、それに対して自分が対応できるということも分かってしまいます。だから、心配よりも安心できる気持ちが大きくなっていくんですね。
この言葉を聞ける瞬間が、ワタシにとってとても嬉しい時間です。
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筋膜の緊張を解放し、神経系を健やかに整えます。

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