自分の意見を言えない、意見がない人。まずはココから解決。

突然ですが、みなさんは自分の心の中にモヤモヤがたまっていると感じることはありませんか?そんな時、どう解決していますか?心の整理をしたい、でもどうしたら良いかわからない。そんな思いを抱える方におすすめしたいのが瞑想です。

今回は、「自分の意見を言えない、というよりも自分の意見があるのかも分かりません」と話してくれた利香さん(仮名)の瞑想体験を通じて、瞑想がもたらす変化についてご紹介します。ぜひこの記事を読みながら、ご自身の生活にも取り入れるきっかけにしてみてください。

目次

初めての瞑想――少しずつ習慣化

利香さんは在り方としてのヨガのグループクラスの生徒さんでその後時々パーソナルせションを受けてくれていた方です。

その中でクラスの終わりに行うシャバーサナとプチ瞑想は体験されていましたが、瞑想をきちんとしたカタチで体験したのは、カオンの短期集中瞑想講座からでした。ヨガに出会う前は、忙しい家事や仕事の合間に、なんとなく自分の心が置き去りにされているような感覚があったと言います。

「(瞑想について)最初はちょっと不安もありましたが、丁寧にサポートしてくれたので、7日間続けたあたりから少しずつ自分が見えてきたんです。」

瞑想の効果を感じた利香さんは、さらに10日、2週間、そして3週間と続け、1カ月を超えるころには毎日の習慣にすることができました。継続の秘訣は「家族にも瞑想の時間だから」と宣言して協力をお願いしたこと。そして何よりも、瞑想がもたらす変化を実感できたことだと語ります。

イライラの正体を見つける――瞑想がくれた気づき

ある日のこと。利香さんは家事を終えたあと、いつものように瞑想を始めました。しかし、隣の部屋から子どもたちの見ているテレビの音や長女の歌声が聞こえてきて、どうしても集中できません。イライラが募り、「うるさい!」と声を出しそうになったその瞬間、利香さんはふと思い立ちました。

「そうだ、このイライラを瞑想で外に出してみよう。」

すると、灰色の泥のようなものが心の中から口を通じてわーっと流れ出ていく感覚がありました。それはまるで、自分の中に溜まっていた負の感情が解放されるようでした。それは、どんどん出てきて、あっという間に灰色の泥の山がふた山ほどできました。

それでもまだまだ出てきます。

すっきりするまで出そうと思っていたら、顔全体が口のようになって、どんどんどんどん出てきます。

瞑想体験。灰色の泥のようなもの。

そして……

よくやく出し切ったところで心が軽くなり、スッキリとした感覚に包まれたそうです。

こんなことは初めてだったので、びっくりした後、利香さんは疑問に思いました。

今はスッキリしたけれど、またイライラが溜まっていったら、同じように灰色の泥が溜まっていって、そのときにまた出す必要があるのかな?と。

確かに、こうした今までの普段の生活の中ではちょっと考えられないような体験の後は少し不安になってしまいますよね。けれど、この瞑想体験の直前のレッスンで彼女は、このように語っていたのです。

「人とのコミュニケーションが難しい」と気づく

灰色の泥が出る瞑想体験の前に行ったパーソナルセッションでは、利香さんは「人とのコミュニケーションを難しく感じている」と仰っていました。

どうして難しく感じているのか、と質問してみたら、彼女は3種類のパターンを使ってコミュニケーションをしているということがわかりました。

  • 自分とまったく同じ意見の人
  • 意見が自分とは正反対の人
  • 意見がよくわからない人(読めない人)

この3種類を基本として、彼女との関係性(親しさや立場など)が加わって複雑化していきます。

例えば、友人関係か、仕事上の上司か、などです。そして、それぞれの場合にどのように対応しているか、と続けて話していただきました。

  • 同じ意見の方なら、同調します
  • 意見が正反対ということがわかれば、正反対だとは言わないで、同調します。
  • 相手がどう考えているのかわからない場合は、最初は自分の意見は言わないで、相手の言ったことについて同調します。

パターンは違えど、すべて相手と同調してその場が収まるようにしているのが分かります。

普段から、相手の意見に同調して場を収めることが習慣化してしまい、自分の意見が曖昧になることがあったとも話してくれていました。

「正反対の意見を持つ相手にも、つい同調してしまうんです。そうすることで波風を立てないようにしていたんですが、自分がどう思っているのかがわからなくなっていました。」

相手から否定されたという思い込みを外すこと

このセッションの間にカオンと話をしている中で、先に話した同調のクセは、相手に否定されることへの恐怖から来ているということも続けて分かりました。

「話をしている相手が同調してくれないと、否定された気持ちになってしまいます。」

そして、この“同調する”という習慣が自分の感情を未消化にしてしまい、結果的に自分の中でモヤモヤを生み出していると気づいたのです。「要求を飲む」「条件を飲む」といった言葉の表現があるように、相手の否定が怖くて自分の意見をずっと飲み込み続けていたのです。

この習慣を改善するために、瞑想レッスンの中で、カオンはひとつの宿題を出しました。

人にちゃんと表明しなくてもいいから、しっかりと、利香さん自身の意見はどうなんだろうって自分自身に問いかけてみよう

そして、利香さんは、普段の生活の中で誤魔化さないでできるだけ自分に問いかけ始めていきました。

そして、瞑想も続けていくうちに、やっと自分の胸の内を吐き出せるという冒頭の体験に至ったのです。

瞑想体験によって生まれた変化に自分でも驚く

そして、瞑想による意識の変化を日常生活でも感じました、と利香さんが切り出してくれたのはこんな話でした。

「同調してもらえないときに自分は傷つく」と知覚できた

仕事の最中、会話の中でいつものように同調してしまった利香さん。でも相手は彼女に同調してくれませんでした。その時反射的に利香さんは傷ついてしまったと感じたそうです。ただ、相手の言葉の中には、彼女の意見を否定したり避難したりする言葉はありませんでした。ここで瞑想していた効果が発揮されます。多分第三者に会話を聞いてもらっても、利香さんが傷ついたと思われる要素はないだろう、と客観的な視点で見ている自分も思ったそうです。

そこで、彼女はハッとしました。

その瞬間に「同調してもらえないことを自分は怖がっている」と気づいたからです。だから、自分の意見を見えにくくして、同調されなくても傷つかないように無意識のうちに自己防衛していたんだ、と。そして、自分の意見をしっかり言えないのは、その恐怖に基づいていたと分かりました、と伝えてくれました。

表層意識をつかって無意識の行動を捉えられるように

こうして、利香さんが自分の意見をしっかり言えない、自分の意見が分からないのは、自分の傷つきたくない気持ちに原因があるからだと分かりました。

自分の意見は何だろう?という日々の問いかけが、瞑想で体験する潜在意識の世界に浸透し、雲を吐き出すという瞑想体験に繋がりました。そして、そこから顕在意識にも変化をもたらしました。

人によって、このモヤモヤの原因は違うかもしれません。利香さんのように、恐怖が原因になっている方もいれば、そうでない方もいるでしょう。しかし、少なからず、そのモヤモヤの原因は無意識の癖としてあらわれています。そして、無意識の癖を捉えるには、自分の行動を意識できるようになることが重要です。自分の行動を意識できるようになるために、瞑想はとても役立つんです。

瞑想を続けている利香さんは、最後にこう締めくくってくれました。

自分のことなのに、分かっていなかったということが、わかりました。
これから、もっと自分をわかるようになりたいです。

最後に

利香さんのように、自分の心に耳を傾けることから始まる瞑想は、日々の生活をより明るく鮮明にしてくれます。

瞑想を続けることで、忙しい毎日の中でも自分を見つめ直し、本当の自分と向き合う時間が持てるようになるでしょう。

ぜひ、今日から5分でも良いので、瞑想を試してみてください。あなたの心の中に眠る答えが、きっと見えてくるはずです。

そして、瞑想の基礎的テクニックやサポートなどが必要だと感じたときには、ぜひこちらも読んでみてくださいね。

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