「自分の呼吸に意識を向けていたら、いつの間にか光に包まれていて、とても気持ちよく安心感の中にいました。そして頭の中に『他人のことはどうでもいい』というメッセージのようなものが浮かんできました」
今日、50才の男性の生徒さんが仰臥瞑想中にこんな体験をされましたと目を輝かせてお話ししてくださいました。
いつも彼の感想は身体的な変化についてがほとんどで、「腰が軽くなった」「肩がすっきりした」といったものが多いのですが、今回はそれとは全く違う種類の体験だったようです。
忙しさと疲れのピークから解放されるまで
彼は2年ほど前から月に2回のペースで「在り方としてのヨガ」セッションに通ってくださっています。いつも友人と3人でいらっしゃるのですが、最近は仕事の忙しさに加え、家族の心配ごとなどが重なり、4か月ほど間が空いていました。
彼の忙しさと疲れは相当なものだったようで、先週お会いしたときは「疲労がピークに達している」と感じるほどでした。というのも、セッションの最初に行う軽い動きや呼吸法でも、あまり体感が得られないようでしたから。恐らくストレスによる防御反応が強すぎてなかなか解けずにいる状態だったのだと思います。
それでも、セッション後半に行う仰臥瞑想では「体がぴったりと床につく感じが心地よかった」と話してくださいました。
先週のセッションは、ガチガチに緊張していた体を軽くほぐし、2週目となる今日のセッションではさらに深くリリースできることを想定してはいました。
そして、今日の仰臥瞑想で彼が体験した「光に包まれる感覚」は、その想定を超える結果になったのではないかと思います。
仰臥瞑想で得た特別な体験
仰臥瞑想は、仰向けの姿勢で体を完全にリラックスさせ、呼吸に意識を向けながら体を故意に動かさないでいるという瞑想法です。
ワタシは時々これを地球の愛である重力を積極的に受けるようにする体勢は能動的受け身の状態と説明したりします。
今日はそれにマントラ呼吸法も取り入れ、滑らかな呼吸のリズムで意識を内なる「音」に向け続けてもらいました。
その結果、冒頭にも書いたように彼はこれまで経験したことのない感覚を体験したんです。
「光に包まれている感じがして、すごく安心感がありました。そして、その中で『他人のことはどうでもいい』という言葉が浮かんできました」と話してくださいました。
彼にとって、この言葉は単なるメッセージ以上のものでした。
「自分がどれほど他人のことばかり気にして、自分を後回しにしていたのか」とわかったようです。家族や仕事のためにこうすることが当たり前、こうすることがいいこと、それは自分の役割だと思っていたことがむしろ自分をおろそかにしてしまっていたということに気がついた瞬間だったのです。
瞑想後の気づきとシェア
実は瞑想の後、ワタシがまだ彼の体験の感想を聞く前に、瞑想についてヨガ的生理学的な話をしていました。
体には解剖しても見つけることはできないけれど、プラーナの通り道があって、そこにエネルギーの取り込むポイントがあること。そして、それは瞑想をしている状態の時に知覚することが可能になり、ヨガが実践哲学(生きることとは?の解を見つける旅)といわれるのはそういう面があるからというような話をしました。
この解説を聞いて、彼は今さっき自分が瞑想中に体験したことが「まさにその通りだ」と深く腑に落ちたようでした。
実際、彼の頭の中で聞こえた言葉をもし他人が彼に言ったとしても、彼はそうだなとこれほどは納得はできなかったと思うのです。
自分の内側から聞こえた言葉だったので、素直にそうだなと感じることができたのだと思います。
なので、彼にとって今回の瞑想体験は、単なるリラクゼーションを超えて、自分自身の本当の心の声を聞く機会となりました。言い方を替えれば、自分自身の本当の声はすなわち自分の内なる神の声です。
そして、これが自分の内なる神性と繋がるという「ヨガの本当の効果」なのです。
瞑想がもたらす変化
仰臥瞑想のように重力に逆らわずに逆にそれを全面的に受け入れることで、ワタシたちは深いリラクゼーションの状態に入ることができるようになります。その深いリラクゼーションの状態になった時に、初めてワタシたちの心と体は調和を取り戻すことのできる状態の入り口に立つのです。
時に、彼のように忙しさの中で心身のバランスを崩していた場合には、瞑想は一つのリセットの機会となります。
彼の言葉を借りると、「光に包まれる感覚」と「他人のことはどうでもいい」というメッセージは、自分の内なる叡智(神性)に触れた瞬間です。ヨガや瞑想を通じて、自分自身の本当の声を聞き、心と体を調和させる時間は、私たちにとって必要不可欠なものだとワタシは思っています。
まとめ:自分を取り戻すために
今回の体験は、彼だけでなく、ワタシ自身にとっても大切な学びでした。
男性、特に年齢が上になるほど、社会的経験が大きくなるので、身体的感覚以外のものを受け取ることに胡散臭さを感じたり躊躇してしまう傾向にあります。
それでも彼のようにヨガや瞑想を続けることで、ただふわっとした感覚だけでなく、具体性をもった体感として経験していただけるのだなと改めて感じさせてくれるものだったからです。
瞑想やヨガの時間は、ワタシたちが自分を見つめ直し、調和を取り戻す貴重なひとときです。
あなたもぜひ、仰臥瞑想を体験してみませんか?
自分自身と深く繋がるという感覚を味わっていただけるかもしれません。
瞑想(仰臥瞑想)ワークの詳細について
深いリラクゼーションの中で心身を癒やします。
瞑想(仰臥瞑想)ワークのご予約はこちらから
お問い合わせは公式LINEが便利です
公式LINEでは、ワークへの質問や日程調整のご要望等にも丁寧にお答えします。
さらに、ヨガの智慧を日常生活に生かすためのヒントや、季節の移り変わりを楽しむためのメッセージ、イベント情報なども不定期でお届けします。
登録は簡単、今すぐ始めませんか?