ヨガやTREで“深くゆるむ”体験を──自己肯定感が自然に育つセッションの流れ

日々、がんばりすぎていると感じることはありませんか?
周りに気を遣いすぎたり、頭の中がずっと忙しかったり、自分を見失いそうになったり。

そんなときこそ、ふと「ゆるむ」ことの大切さを思い出してほしいのです。

ヨガやTREのセッションを通して、たくさんの生徒さんが「心がふっと軽くなった」とか「ここでは安心できる」と言ってくださるその理由には、ただの技法を超えた“関わり方”があります。

今回は、その「ゆるみ」がどうして生まれるのか。なぜ、「ゆるみ」が生きやすくなるための力になるのか。

実際のセッションの流れに沿って、丁寧にお話ししてみたいと思います。

目次

ワークそのものと、同じくらい重要なこと

0.セッションのあとに思わず出てしまう「ほっとする」「ゆるんだ」の声

「なんだか、ほっとします」
「お話ししただけで心が和らぎました」
「からだの力が抜けて、ゆるんでいく感じがします」

ヨガの生徒さんや、TREのクライアントさんから、そんな言葉をいただくことがあります。

もちろん、人と人との相性という要素もあると思いますが、でも、どうしてそう感じていただけるのか?その理由を少し丁寧に見つめてみたいと思います。

1.セッションのはじまりは「自分との会話」から

まずは、セッションの最初に行う“チェックイン”から。

初めての方にも、何度も受けてくださっている方にも、必ず尋ねることがあります。

「今日、今、ここに、どんなものを持ってきていますか?」

たとえば、最近の体の状態や心の状態、あるいは、今このセッションの瞬間に何が気になっているのか、などなど。この問いかけに対して、浮かんでくることを自由に話していただきます。まとまりがなくても構いません。

このとき、自然と自分の内側に意識が向くので、生徒さんはちょっとした瞑想のような時間になります。必要に応じて、少しだけ質問を重ねます。

この質問は「答え」を引き出すためのものではなく、ぼんやりしていた感覚や気持ちに、生徒さん自身が静かに気づいていくためのサポートです。

この時間は、一見するとワタシとの会話に思えるかもしれませんが、実は、生徒さんが“自分自身との会話”に少しずつ入っていけるよう、心の場を整えていく意図をもって言葉を選んでいます。

1(補足)顕在意識と潜在意識、両方に語りかけるということ

このときワタシが語りかけているのは、表面に見えている意識──いわゆる顕在意識だけではないように思います。

生徒さんの内側でまだ言葉になっていない想いや、深いところに眠っている感覚などにも、静かに意識が向かうようにと語りかけているような感覚があります。

この顕在意識と潜在意識への語りかけを、たとえ話を使って説明すると、このようなイメージです。

日常生活では、自分の後ろ姿は氣にしなくても問題ありませんよね。けれど、後ろ姿がいまどうなっているのか、と思いを馳せてみると、自分の全身を意識できている安心感が浮かび上がります。自分の丸ごとを受け止めている(受け止められている)ように感じることができる、と言い換えてもいいかもしれません。

自覚している表面の姿と、自分では気づきにくいけど他者からふと見えてしまう裏面と、両方に意識を向けていただいてこそ、自分自身を捉えやすくなります。セッション中は、そう感じていただけるような声かけや関わり方を、常に心がけています。

2.ボディワークは“自分の中に戻ってから”が本番

その後に、ヨガやTREなどのボディワークを、ご希望に合わせて行っていきます。
(セッションを受けられる方の中には「チェックインだけで十分にゆるんだ」という方もいらっしゃるので、ボディワークをしないで問いかけや言語化だけを行う場合もあります)

自分の内側の状態を丁寧に観察したあとで身体に意識を向けると、体の感覚がより繊細に、深く感じられるようになります。

ワークの間も、私の声かけは最小限にしていますが、そこには重要な意図があります。

それは「心と体が同じ次元に存在している感覚」から外れないようにサポートすること。

ヨガやTREはひとりでもできるワークです。でも一人でやると次にどのポーズしようかなとか、こんな感じでよかったっけ?など頭で考えてしまって、体が置き去りになってしまったり、その瞬間には関係ない思考がどんどん膨らんでいって暴走してしまうことがあります。

だからこそ、ワタシは少し離れたところから、枠の外に飛び出していかないようにとそっと手を広げて見守っているような気持ちでガイドを続けます。

3.ワーク後の「戻る時間」が深める変化

ワークのあとは、もう一度自分のことをお話ししていただく時間、“チェックアウト”です。

カラダを通じたワークを経ることで、意識は日常よりもずっと深いところに潜り込んでいます。その状態を急に切り替えるのではなく、ゆっくりと普段に戻っていけるように、思い浮かんだ思考を言語化していただきます。いわば、熟睡の後のゆったりした目覚めのような時間です。

自分のカラダについて、意識について、感じたこと、気づいたことを言葉にしてもらうことで、ワークの効果や変化がご自身にじんわり浸透していきます。

「私はこのままでいいんだ」と感じられる強さ

こうしたセッションの流れの中で生まれる「ゆるみ」は、ただ身体がほぐれたというだけではありません。

“自分という存在そのもの”が安心して、ここにいてもいいのだと感じるような、深い「ゆるみ」です。

そして、この深い「ゆるみ」こそが、「私はこのままでいい」と、静かに心の奥で納得して、今ここに在る自分をまるごと肯定できるような感覚なのです。いわば、究極の自己肯定感です。この感覚が内側に息づいていれば、たとえ困難な状況にあっても、自分を見失わずにいらるのです。

むしろその状態こそが、人生をよりよく生きるための最強で、そして不可欠な“ツール”になるのではないか──そんなふうに、多くの生徒さんの変容を見て、ワタシは感じています。

深くゆるむことは「頑張らない」ということではありません。

むしろ、ずっと頑張ってきた自分を、いったん休ませてあげること。握りしめた拳をずっとそのままだったら、もうそれ以上力は出せませんよね。ゆるむことは、怠けることではなく、ほんとうの自分に戻るための静かな力です。

「私はこのままでいい」と感じられる時間が、あなたの毎日に、少しずつ増えていきますように──。

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