「なーんにもしない」リストラティブヨガ
2012年の2月にコスタリカでリストラティブヨガティーチャートレーニングを受けてきました。
そのトレーニング中に撮られた写真が去年に引き続き2年連続で、プログラムの広告に使われました。
なので、これをダシに、今日はリストラティブヨガのご紹介を。
最近は本当にたくさんの種類のヨガクラスがあるので、ご存知の方もいらっしゃるかもしれませんね。
でも、まだまだちゃんとしたリストラティブヨガを受けることができる場所は少ないのではないでしょうか。
リストラティブヨガっていうのはね。
リストラティブとは、restorative(健康・体力を)回復させるという意味です。
日本では、社員を解雇することをリストラと呼ぶようになってしまっているので、言葉のイメージは少しよくないかもしれません。
(会社で行われるリストラはRestructuring・再構築という単語なので、別ものですが、カタカナだと同じなので。。。)
どんなヨガかというと
『究極の受け身ヨガ』です。
ポーズをとるヨガとの大きな違い
普通ポーズを維持するためには、筋肉を使いますよね。
が、リストラティブヨガでは、その筋肉の代わりにプロップと呼ばれるクッションやブランケットなどを使うのです。
これらの補助の元に脱力していきます。
筋肉を使わない、重力(これ地球の愛でしたね)を最大限に受け取るということをするのです。
ひとつのポーズをだいたい10分前後キープします。
その間に、不必要な筋肉の緊張が自然とほどけていきます。
怪我をしてリハビリ中の方や、関節の可動域が小さくてヨガのポーズをとりにくい方に最適なヨガと言われています。
私とリストラティブヨガとの出会い
私が最初にこのヨガを知ったのは、写真のオカシな姿でした。
どのくらい前かわからないくらい前だったのかは覚えていませんが、クッションに寝転んで、時には目隠しなどしている写真はなんだか理解できない奇妙なモノに思えました。
そのときは、まさか自分が提供する側になるとは思ってもみませんでした。
リストラティブヨガの再会からの、自然な流れ。
勉強する気になったのは、アメリカのKripaluというヨガセンターでの滞在中のこと。
カルマヨガプログラムというボランティアとして滞在中の半年間に、実際に先生からリストラティブヨガのレクチャーとレッスンをうけました。
それがとっても気持ちよかったんです。
そのときに、現代のすべての人に必要なヨガなんじゃないかなと感じました。
このボランティアの滞在のあと、コスタリカの私のマスターの元へ行くことを決めていました。
私がとりたいと思っていたプログラムの直前に、ちょうどリストラティブヨガのプログラムもあったので、併せてとることに。
それは、本当に偶然とは思えないタイミングでした。
実際に習ってみら、めっちゃ驚いた!
そして、実際にコスタリカで勉強してみたら、、、。
リストラティブの全てのポーズがシャバアーサナだ!
私がシャバーサナを大切にしているというのはもう書きましたよね。
講師の先生はそんなこと言ってませんでしたが、私はカラダでそう理解したのです。
それにポーズのバリエーションも前を開くポーズ、後ろを伸ばすポーズ、ねじり、逆転のポーズなど、普通のヨガと同じです。
プログラムの中での座学では、慢性疾患や精神的な病症などにも効果的だということを勉強しました。
日本では、あまり流行っていない・・・?
これだけすごいって思うヨガなのに、あまり名前を聞かないのは、どうしてなんでしょう?
日本にはあまり馴染みにくい名前かなとは、最初に書きましたけど、名前を変えてやっているのかな。。。。
それとも、ちゃんと伝わっていないのかもしれないなーと思ったりして、もしそうだったらちょっと残念です。
実際のところ、生徒さんの数にあわせて適切なプロップを準備しなければならないので、スポーツクラブなどでは受けることはほとんど不可能だと思います。
それならばヨガ専門のスタジオだったら。。。と思うかもしれません。でも、ヨガ専門のスタジオだとしても、きちんと導いてくれる先生がいなければ難しいです。
どうしてかっていうと、このプロップの使い方がとっても大切だからなんです。
身長や重心の位置といった状態だけでなく、生徒さん一人一人のカラダの状態に合わせてプロップの使い方を調整して初めて、その恩恵をうけることができます。
なので、生徒さんが大人数いるところでは、先生も複数名参加されないと、調整をしてまわるだけでもかなりの時間を消費してしまう、ということは想像に難くないですよね。
参加・体験するなら少人数制または、パーソナルレッスンがオススメ!
少人数制、または一対一のパーソナルレッスンであれば、完全に対応させることができます。
もしリストラティブヨガを受けてみたいと考えられたら、生徒さんの参加人数が少なさそうなところを探してみてくださいね。
(それでも、質のよい先生で参加人数が少ないところを探すっていうのは、結構難しいですけどね。)
あ、一回に参加できる人数が多くはないから、人気がないように見えてしまうのかしら・・・?
さいごに
シャバアーサナで重力を受け取るということは、地球の愛を受け取ること、と書きました。
すべてのポーズがシャバアーサナであるリストラティブヨガは、生徒さんに心地よく地球の愛を受け取る体勢を維持してもらうことが大切です。
このヨガをここで受けられた生徒さんは、大抵の場合「次回もこれでお願いしたいです」っておっしゃいます。
自分で動く必要がないから、というのもあるかもしれませんが、「地球の愛に抱かれる」感覚がとても心地よいからなのかもしれません。
地球の愛を受けとる究極の受け身ヨガ、もう少し流行ってくれたら世の中変わるんじゃないかなと思います。
この記事は以前のアメブロ:逗子・鎌倉・葉山 心と体が自然に整う『カオン式 在り方としてのヨガ』に掲載している記事を加筆修正したものです。
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