自律神経を整える習慣づくり：セルフTREとプロバイダーセッションの使い分け

TREを何度か経験された方の中には「TREは自分でできるから大丈夫」と思われる方も多いのではないでしょうか？

確かにTREは、自分自身で行えるセルフメンテナンス法として、とても優れたツール。でも、セルフだけでは得られない効果があるのも事実です。

先日、10ヶ月ぶりのクライアントさんがTREのセッションを受けてくださいました。

この10ヶ月間、なんとTREプロバイダー（私のようにTREのセッションを提供する人）になるためのトレーニングコースに通われていたそうです。コースが一区切りついたこともあり、セルフメンテナンスの一環として、改めてセッションを受けてくださいました。

この方はTREのプロバイダーになるための勉強をされていたこともあり、セッション中の感覚など、ご自身の身体で何が起こっているかの理解が深く、私が提案した言葉（意識の焦点）にもしっかりと注意を向けることができていました。

クライアントさんの感想も「最近のワークでは久しぶりにスッキリしましたー」とおっしゃってました。

その様子を見て、「セルフワークだけで行うTRE」と「プロバイダーとのセッション」には、やはり大きな違いがあるのだと実感したんです。

心身を整える鍵：TREセルフワークとプロバイダーセッションのバランス

セルフTREのメリットと、届きづらい部分

まず、セルフで行うTREは日々のストレスをこまめに解放できる、優れたセルフメンテナンス法です。

仕事や家事、人間関係などからくる緊張を、身体を揺らすことで少しずつ、安全に解放（ディスチャージ）し、自律神経を整える効果が期待できます。たとえば、頭痛や腰の重さ、気分の落ち込みが和らぐこともあり、気軽に取り入れやすいのが嬉しいポイントですね。

しかし、実際はセルフだけではアプローチが難しい部分もあります。

それは、無意識に蓄積され、自分では気づけない深い層にある「何か」です。

この「何か」は、私たちの心や体を不自由にしている原因の一つでありながら、日常的には意識の外にあるため、セルフだけでは解放に至るのが難しいことがあるのです。

プロバイダーとのセッションがもたらす深い解放

そこで大きな役割を果たすのが、TREのプロバイダーです。

他者の存在があるだけで、私たちの心は「見守られている」という意識が働き、これまで気づけなかった部分に光が当たりやすくなります

例えば、「お天道様が見ている」と言われたとき、ふと行動を見直したり、逆に励ましの言葉をもらったときのように、急に心が軽くなったりすることがありませんか？

これは、自分という枠を超えた存在を意識することで、私たちの心が自然と反応した結果起こることなのです。

プロバイダーは、この「他者の存在感」をもとに、クライアントが自分では気づけない部分に意識を向ける手助けをします。その誘導によって、体や心に滞っていたエネルギーや感情が解放されるきっかけを提示するのです。

また、プロバイダーの視点から見える細かな変化をフィードバックすることで、クライアントは自分自身をより深く理解し、成長していくことができます。

セルフワークとプロバイダーセッションを上手に使い分ける

ワタシは、セルフでの日常ケアと、プロバイダーによる定期的なセッションの併用がおすすめだと考えています。

セルフTREは毎日の歯磨きのように、小さな汚れ（ストレス）をため込まない手段としてとても役立ちます。そして一定のタイミングでプロバイダーの力を借り、心身に滞っている深いものに働きかけることができます。

実際、昨日のクライアントさんは、セルフでの練習がしっかり身についていたうえでプロバイダーセッションを受けられたので、体と心の声に対する感受性が高まっているのを私もはっきり感じました。

このように、両方をうまく活用することが、TREのもつ効果を最大限に引き出すことができるのではないかと思っています。

まずはお気軽にお問い合わせから

セルフワークだけでも、十分に心地よい解放を体験できるのがTREの魅力。

でも、より深いレイヤーにアプローチしたいときは、プロバイダーとの二人三脚がおすすめです。日常のケアにセルフTREを取り入れつつ、定期的にプロバイダーの視点からサポートを受けてみるのはいかがでしょうか。

この組み合わせこそ、心身を整え、自分をより自由にしていく鍵ではないかと思います。

もし「TREって何？」と疑問を持たれた方は、こちらの解説ページもどうぞ。少しでも興味がわいた方は、ぜひLINEからお問い合わせいただけると嬉しいです。あなたの心と身体がより軽くなるお手伝いを、ぜひ一緒にさせてくださいね。