今世の努力は来世の貯金？ヨガで考える魂の成長と人生観

霊性の話とヨガの視点

こんにちは。

非物質的な自分の一部として霊性についても話し始めているので、こんな話も大丈夫かなと思って書いてみます。

最近、「来世のためにピアノの練習を始めているんです」という人の動画を見つけました。去年も同じような人を見かけたので、もしかしたらこういう考え方をする人は意外と多いのかも。

輪廻転生（前世・来世）をヨガ的に捉える

過去も未来もこの瞬間にすべて内包されていると考えれば、前世も来世も存在しないとも言えますし、仮に前世や来世があったとしても、今この瞬間を大切に生きることが重要だというのは、いうまでもないことです。

ただ、ワタシ自身、「前世の記憶かもしれない」と思う体験が数回あります。なので今回は、前世や来世があるという前提で話を進めていきますね。

輪廻転生と魂の解脱：仏教・ヨガにおけるゴール

前世や来世があるという考え方は、輪廻転生という思想に基づいています。

魂は何度も生まれ変わりながら成長し、最終的にはその輪から抜け出すことを目標とされています。仏教ではこれを「解脱」、ヨガでは「モクシャ（自由）」と呼び、修行のゴールとされています。

特に亡くなる時の心の状態が来世の生まれ変わりのベースになるともいわれています。

これはチベットの『死者の書』や、ヨガの『バガヴァッド・ギーター』にも通じる考え方です。

死を迎える時に、どのような心の状態でいるかが、次の人生に影響を与えるというのです。

来世を意識して今を生きる：ヨガが教える実践のヒント

とはいえ、解脱したい人はそれを目指せばいいし、また新しい人生（今も含め）を楽しもうと考えるのも一つの選択です。

でも、もし来世があるとしたら「次に生まれ変わる自分が、どんな人生を歩みたいのか？またそのためには今、何をすればよいのか？」という視点で考えるのも面白いと思いませんか？

来世への“貯金”：今からピアノやヨガを始めるという考え方

例えば、先述したピアノを始めた方々のように、来世で音楽家になりたいなら、今から音楽を始めてみる。来世でヨガの達人になりたいなら、今世からヨガをやってみる。もしかすると、それが来世の自分にとっての「貯金」になるかもしれないのです。

実際に、天才と呼ばれる人々は、まるで初めて取り組むこととは思えないほど自然に才能を発揮します。モーツァルトも、何世代にもわたる生まれ変わりを経て、音楽に適した才能や身体を得たという話もあります。調べようもありませんが、もしかすると、今世の努力が、来世の大きな実りにつながるのかもしれません。

前世の積み重ねが今の才能？ 視点を変えてみる

また今のあなたの特技や特長は、もしかしたら前世の積み重ねや努力の結果なのかも？！と考えてみましょうか。

そうすると、今の自分を、前世から来世につながる大きな流れの中の一点として捉えることができるのではないかと思います。（この視点がワタシは大好き！！）

そんな大きな視点で見ると、理想と全然かけ離れている残念に感じるイマの自分に対して、少し優しい気持ちで見守ることができるだろうし、もしかしたら、その優しい視線を好きにはなれない他者へも向けることができるのはないかと思います。

一生では足りない？ 世代を超えて重ねる叡智

それに、何かある程度の大きなことを成し遂げるには、もしかしたら人間の一生は短すぎるのかもしれないです。

科学や技術の進化もたくさんの人の人生を通して、積み上げられたものだということは皆さんも賛同していただけると思います。

アニメ『チ。』から考える魂の成長

少し話がズレますが、最近話題になったアニメの『チ。』は主人公がどんどん入れ替わっていくというのが今までになかったということで注目されて高評価を得ていました。

この話は個の人生でできることの限界と、世代を超えて重ねていくことで叡智が拡大していく様子が語られ、それは一つの魂が輪廻転生を繰り返して霊性を成長させていくこととつながるなと感じてしまいました。

潜在的にそういうことに触れたということで、人気が出たのかもしれないと、今これを書きながら思っています。

来世でどんな人生を歩みたい？ 今を変えるヒント

では、ここまで読んでくださったあなたに質問です。

来世ではどんな人生を送りたいですか？

そしてそれに向けて、今できることはあるでしょうか？

生まれ変わりは人間だけではなく、樹の精霊とかワンコさんでもいいですよ。（笑）たとえば、樹の精霊になりたかったら、樹の友達を作ろうとか、そんなことを考えながら、何か新しいことを始めてみるのも楽しいかもしれません。

ただ単純に来世について考えてみるだけでも、今の生活の在り方が自然に少し変化していくのではないかなーと思っています。

読んでくださった方の心に、小さくてもいいから何かを投げかけることができて、その波紋が広がっていったらいいなと思っています。