アーサナはbe動詞だった。ポーズを通して「自分とは何か」を知るヨガの話

在り方としてのヨガとは何かを解説する記事のアイキャッチ

「カオンさんのやっているヨガって、どんなヨガですか?」
この質問、度々いただきます。

そのたびに、少しだけ立ち止まります。答えは一つじゃないし、聞いてくださった方の文脈によって、入口を変えた方が伝わりやすいかなと考えてしまうから。

でも根っこにあるものは、いつも同じ。

ワタシがやっているのは「在り方としてのヨガ」自分という存在を知るための作業を、ヨガと呼んでいます。

目次

アーサナという言葉の語源を知ったとき、何かがストンと落ちた

ヨガのポーズのことを「アーサナ」と言います。

このアーサナという言葉の語源は、サンスクリット語で「座る・留まる・とどまる・在る(そこに在り続ける)」という意味でそこから、一般的に呼ばれる「座法」や「ポーズ」になりました。

でもこの「在る」という意味でもあると知った時、それって「be動詞」ってことだよね、とちょっと無理矢理ですが、思いついた時、ワタシの中で何かがストンと落ちました。

アーサナとは、カラダを動かす行為じゃありません。そのポーズの中で「自分という存在が何であるか」を確かめる行為です。

柔軟性を競うためでも、逆立ちを完成させるためでもなく、そのポーズでいるワタシのイマが、どんな状態にあるか。何を感じているか。どこに緊張があって、どこが開いているか。など。

カラダを通して、存在に問いかける。それがアーサナの本質です。

「ハイヤーセルフ」は、外にいる別の誰かじゃない

スピリチュアルな文脈で「ハイヤーセルフ」や「ガーディアンエンジェル」という言葉が使われることがあります。自分を見守ってくれる、より高次の存在——そういうイメージで語られることが多いですよね。

でもワタシはそれを、明確に違う見方で捉えています。

ハイヤーセルフは、外にいる別の誰かではありません。自分の意識が多層になっていて、その層をまるで別人格のように認識しているだけです。

人間の意識は、一枚の板じゃない。表層にある日常のワタシ、感情の層、もっと深い静けさの層——それぞれが別々に動いているように感じるとき、「これはワタシじゃない何かだ」と思いたくなる。その感覚はよくわかります。

でも、全部ワタシ。全部、自分です。

瞑想でワタシがやっていることの一つが、この多層をばらばらのまま放置するのではなく、「全部、自分だったんだ」と体感すること。統合というより、再認識です。切り離していたものを、取り戻す感覚。

ここで一度、大事なことをまとめましょう。

アーサナはカラダを動かしながら「自分という存在を知る」実践。瞑想はバラバラになっていた意識の層を「全部ワタシだ」と気づく実践。どちらも向かっている先は同じで、「自分とは何か」を知ることです。これがワタシのヨガの核心にあります。

動物さんたちが持っていないもの——「自覚する意識」の話

動物さんたちも意志を持ちます。感情も持ちます。怒り、喜び、恐れ——それは人間だけのものじゃない。

でも「自分が怒っている、ということを認識する力」は、人間にしかありません。

自覚する意識。メタ認知とも言えるこの機能。これを持っているのに、使い方を誰も教えてくれなかった——そういう方が本当に多いです。学校でも、家庭でも、「意識とはどう扱うものか」をちゃんと学ぶ場所はほとんどないからです。

ヨガの智慧は、その取り扱い説明書です。

カラダを動かすことも、呼吸も、瞑想も、全部その文脈の中にあります。それをひとまとめにして、ワタシはヨガと呼んでいるのです。

ワタシのヨガは「自分とは何か」を学ぶ作業

まとめてみると。

アーサナを通して「存在」を問い、瞑想を通して「意識の多層」を統合し、経典などを通して「意識の取り扱い方」を系統的に学ぶ。

ヨガはスポーツでも健康法でもなく、哲学でも宗教でもなく、自分という存在を、自分で知っていくための実践です。

開設している長野県原村のリトリート施設【ヒルナノーグ】でやろうとしていることは、突き詰めるとそこに行き着きます。カラダを動かすことも、心を動かすことも、食事も、自然の中にいることも、全部「自分に戻る」ための入口です。

「在り方としてのヨガ」というのは、そういう意味でつけた名前です。

Q&A

ヨガ未経験でも参加できますか?

もちろんです!カラダの柔軟性や経験は問いません。「自分を知る」作業に、スタートラインはありませんから。

スピリチュアルな雰囲気が苦手なのですが大丈夫ですか?

大丈夫です。「信じる」ことより「体感する」ことを重視しているヨガです。神秘的な話より、意識とカラダの構造として捉えるアプローチなので、苦手意識のある方にもすんなり入っていただけることが多いです。

ヨガニドラーやリストラティブヨガとはどう違うのですか?

ヨガニドラーは「眠りの境界線」で意識を観察する実践、リストラティブはカラダの緊張を解放する実践です。どちらも「意識を知る」という同じ文脈の中にあります。

TREやippon bladeとヨガはどう繋がっているのですか?

TREはカラダの深層から緊張を解放して神経系を整えます。ippon bladeは感覚入力を通して脳にアプローチします。どちらも「カラダから意識に働きかける」という点で、ヨガと同じ方向を向いています。


「在り方としてのヨガ」を、カラダで体験してみませんか。

長野県原村にて、ヨガ・TRE・ippon bladeを組み合わせて受けることができるリトリート施設ヒルナノーグを2026年8月にオープンしました

初めてのゲストの美保さんは、以前ならイラついていた早朝の電話が、リトリートの後はただの用件としてすっーと通り過ぎていった——そう教えてくれました。

美保さんの二日間の記録はこちら

でもいきなり長野まで来てリトリートを受けるのにはちょっとハードルが高いかもしれませんね。

リトリートで体験する「意識の取り扱い」は、実は事前にオンラインで学び始めることができます。頭で理解してからカラダで体験する——この順番が、リアルでの体験の深さをまったく変えます。

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「30年以上も頭痛に悩まされてきました。加えてHSPという気質もあり、些細なことでも影響を受けやすい性格です。正直『これで楽になれるのかな』と不安もありました。……気づけば胃の痛みも消え、頭痛もほとんど感じなくなっていました」
(HSP気質・50代女性/オンラインセッション)

この方の体験談の全文はこちら

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著者プロフィール

ヨガ指導者養成(Yoga AllianceE-RYT500)/TRE国際認定アドバンスプロバイダー/ippon blade®公式インストラクター

2017年出版の書籍『感じるヨガで、』(※)は、「体の声を聞く」ヨガとして静かな反響を呼ぶ。現在は、オンライン・オフラインでポーズの完成にこだわらない「感じるヨガ」やTRE(トラウマ緊張解放エクササイズ)のワークショップを開催し、30代〜50代を中心に「自分を整えたい」と願う人々をサポートしている。(※)amazonのアフィリエイトリンクが開きます

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