すぐに効果を実感できるヨガを処方します。
今日の主役は水穂さん(仮名)。
1児のお母さん。
お子さんは小学校1年生。
出産をきっかけとして、お仕事をお休みしていますが、フリーでデザインのお仕事をされていました。
今日は、彼女へのカラダのアプローチ『処方ヨガ』と、子育てのモヤモヤに対する精神的なアプローチについて。
芸術家肌のママや、右脳が強い・直感が強いママには是非読んで欲しいです。
「朝からすっきり。なんだか得した気分です。」
水穂さんが私のヨガに来てみようと思われたのは、ブログを読んでいて普通のヨガと違う感じがしたから、なんですって。
ヨガって、生活の中でもこんなに活かせるんですよー、っていうことを受け取っていただけたのかな?と嬉しいです。
いままで、普通のヨガクラスには何回か行かれたことがあったそうです。一度だけ、今まで味わったことのないくらいの気持ちよさを感じたけど、その後のクラスはいつも気分が悪くなってしまったんだとか。
彼女への特性処方ヨガの効果
彼女の個人レッスン後、すぐにメールをいただきました。お伝えした『処方ヨガ』がとっても効果的だったんですって!
今回のセッションをしていく中で、お腹のあたりのエリア(太陽神経叢<たいようしんけいそう>と呼ばれる部分)特に胃腸が弱いんじゃないかな、と思ったんです。彼女に聞いてみたら、その通り、とのこと。この部分を元気にさせるために、太陽礼拝(ヨガのポーズの一連の流れの名前です)が必要だろうな、と思ったんです。
でも、太陽礼拝は苦手だそうです。
なので、太陽礼拝<水穂スペシャル版>を造り、やってもらうようにお願いしたんです。
これがぴったりとハマッたようで、その感想はいまお伝えしたとおり。あかちゃんの頃から苦手だった朝が、これをやることで、気持ちよく過ごせるようになったなんてすごいですよね。
「子供の先生と何だかうまくいかなくて……」
セッションのはじまりに今の状態をお伺いする、「シェアリング」のときのこと。
子育てのこと、特に先生とのやりとりについて話してくれました。
- 担任の先生の言っていることは、もっともなことで納得がいくということ。
- でも、その物言いがとても厳しくて、傷つくことが度々あるということ。
- その先生に言われたことを、きちんとやってみせたい気持ちになること。
- そして、結果的に、子供に怒鳴ってしまうという結果につながっちゃったこと。
話を聞きながら、私にはこんなことが見えてきました。
その先生としても、水穂さんに子供に優しく接するということを伝えたのだけど、結果がその反対になってしまうことがどうも理解できないでいる、という感じ。
目的は子育て?それとも……?
そのお話を聞いたあと、一字一句同じではありませんが、このようなやりとりをしました。
まず、その先生に、認めてもらいたいって心が動いてしまっていませんか。
それに気づいていますか。
これを彼女自身が気付けたことが、とっても大きいです。
「できないことがイヤだ、だからできるようになりたい。」
こうした思いが水穂さんの中で「いい評価をされたい」という気持ちに変化していっています。
行動の始まりは「お子さんを育てたい」っていう思いですが、いつの間にか自分のエゴで行動してしまっていることになります。
あなたの本心は、本当の心では、どう思っていますか?
それともう一つ、シェアリングの中で、彼女は何度も繰り返していました。
この「思うけれど。。。。」は、実は本当は思っていないんです。
でも、思いたい、思っているということにしたい。そういう気持ちが働いています。
では、そう思うように自分をし向けているのはなにか。
子育てに関しては、先生の方がよく知っているし、経験もある。その通りにしていれば、間違いないのじゃないか。
こんな風に、水穂さんは自分自身を納得させようと考えてしまっているからなんです。納得できないと直感で感じながらも。
そこで、私は彼女にこんな風にお話ししました。
デザインのお仕事は感性を使うお仕事ですよね。どちらかというと右脳的な創造性や直感などを使う仕事をされていたんですよね。
でも、お子さんを育てるっていうことを、最初のお子さんということもあると思うのですが、ほとんどを左脳的情報のみでやりくりしようとしていませんか?
デザインのお仕事をしていたときみたいに、直感や、感性、想像力を「子育て」というワークには使っていなかったんじゃないかな。
水穂さんは、いわゆる右脳的な力を使うのが得意な方なはずです。だけど、子育てに関しては、左脳的情報を駆使してやろうとしているために、バランスがとれなくてなり苦しくなっているように私には感じました。
もちろん、左脳的情報も必要なんです。
たとえば、あそこに行くって直感で動いて、車を見ないで道を渡ったら車にはねられてしまう危険があります。なので、この例でいえば、左脳的処理能力がないと、危険を回避できないということもおこります。
肝心なのは、そのバランスの取り方なんじゃないかと思うのです。
いま、多くの方が直感力よりも、情報力で判断して行動されているのじゃないかと思います。思考方法も筋力と同じで、使っていれば使うほどそっちが太くなって、使わない方は細くなります。ということは、水穂さんの場合は、元々細かった左脳の力に頼ることが多くなってしまい、少しバランスが崩れているんじゃないかな、と。
バランスがとれていないものは、必然的に不安定になります。
彼女が不安定になっていたとはいいません。不安定というよりも、自分の行動によって、自分の意図したものと違った結果を引き起こしてしまうことを恐れてしまい、次の一歩をどうだせばいいのかわからなくなってしまっているように感じました。
もっとお子さんを信じてみませんか。
お母さんだから、お子さんを守り育てるのは当たり前のことです。
でも、お子さんは、まだこの世の世界に慣れていないだけで、ここに生きることを決めて生まれてきたっていうことを考えたことありますか。
この前の記事でも書きましたが、子供はちゃんと理解することができます。そうやって、きちんとコミュニケーションをとりあうことで、親子関係がより良好になっていくんです。
「先生に認めてもらいたい」という気持ちを起こさないで、必要な情報だけを活用して、自分の直感的な感覚を大切にしてお子さんに接することができたら……。
この先のことを水穂さんに想像していただきました。
この意識を日常生活で保つ方法
これから、しばらくの間、自分の行動が直感的なものから生まれたのか、過去の経験や情報から生まれたのかどうか、様子をみてみてくださいとお話しました。
突然感情的になったりしたら、過去の経験や情報からきている可能性が高いです。評価されたいとか、認められたいとかだけじゃなくて、見返してやろう、とかもそうです。
様子をみることに加えて
「今この瞬間自分はどういった行動をとるのか、自分の行動を自分で選ぶ」
ということをしてくださいね。と。
私たち人間は、自分で意識して行動をとるとき、その結果についてきちんと責任をもつことができるようになっています。結果が自分にとっての予想と違ってもそれを自然と受け入れることができるようになるんです。
子供は、親の姿をいつもみています。
自分の行動を自分で選び、その結果がどうであれ、きちんと自分で責任をもつ親御さんのもとで育つこどもは、どんな風に育つでしょうか?
水穂さんがどんな変化をして、お子さんがその姿をどう見て育っていくか、楽しみです。
まとめ
今日の記事の中に書いてあったことをまとめました。
でも、一つだけ間違いがあります。それはどれでしょうか?
モヤモヤの種は、子供のためというエゴが元になってることがある。
自分の右脳的直感を忘れて、左脳的な情報判断で全てやりくりできる。
子供は大人のいうことを、子供なりに理解できるので、コミュニケーションをきちんととる。
自分の行動を自分の意思で選ばないと、その結果を受け入れられなくなることがある。
答え合わせ
そうですね。二つ目が間違いでした。
正しくは、こうでしたー。