ことの発端は瞑想での体験でした。
始めてみよう。
ちょっと不安?
でも大丈夫。
7日間を過ぎて、10日間、2週間、3週間。
続けると、どんどん自分が見えてきます。
どう解釈するか迷ったら相談して。
そしたら、段々と習慣化してきます。
瞑想ってそういうもの。
一カ月ほど瞑想を続けている女性の話。
まずは瞑想講座を受けることから始めて、いつの間にか一カ月半くらい継続している女性、加藤利香さん(仮名)の話をしましたね。
前回の記事では、その後の体験が更に深いんです、と一旦終わりにしました。
お待たせしました!
今日はその続きです。
さらに深い、おどろきの体験
心のモヤモヤを藻のような、小枝ようなカタチで外に出してすっきりした利香さんは、その後も毎日瞑想を続けていました。
その日もいつものように、家事を終えて「瞑想の時間」ということを家族に一声かけて知らせてから座りました。
こうやって家族の方に伝えて、時間をつくるコトが継続の理由の一つかもしれませんね。
宣言をすることは現実化するための近道でもあります。
そうすることで、家族も気をつかってくれたりします。
……はずですが。
隣の部屋では子供たちがテレビを見ています。長女は歌っているらしく、その声が甲高く耳に聞こえてきます。
瞑想に集中できなくて、イライラしてきました。
うるさい!!っと声を出してしまおうかなと思った次の瞬間。
彼女は思いつきました。
そうしたら
灰色の泥状のものが、口からわーーーっと出てきました。
それはどんどんどんどん出てきて、あっと言う間に灰色の泥の山がふた山ほどできました。
それでもまだまだ出てきます。
この前の藻のようにすっきりするまで、出そうと思っていたら、顔全体が口のようになって、どんどん出てきます。
その姿は想像の中で、まるでジブリのアニメに出てくるカオナシのようだったと利香さん。
そして……。
あるところですっきりして、終了したそうです。
出るものが出尽くしてスッキリした利香さん。
瞑想を終えてからふと疑問に思ったそうです。
こういう衝撃的な体験をすると、ちょっと不安になりますよね。
独りだと、もやもやしてしまいますが、大丈夫。
解決のお手伝いをしましょう。
利香さんがここに至るまでは、こういう経緯がありました。
人とのコミュニケーションが難しいです。
利香さんは、このカオナシ体験の前の個人レッスンのときに「人とのコミュニケーションを難しく感じている」と仰っていました。
そのときに、私はこう質問しました。
どうして難しく感じているのか思い当たりますか?
どういう点が難しいと思っていますか?
3種類のパターンを使ってコミュニケーションをしていると説明してくれました。
3つのパターンとはこんな感じです。
- 自分とまったく同じ意見の人
- 意見が自分とは正反対の人
- 意見がよくわからない人(読めない人)
この3種類を基本として、彼女との親しさや立場などが加味されて複雑化していきます。例えば、友人関係か、仕事上の上司か、などです。
彼女はそれぞれのパターンに対して、どう対処をしているか、というと……。
- 同じ意見なので、同調します。
- 正反対ということがわかっているので、正反対だとは言わないで、同調します。
- 相手がどう考えているのかわからないので、最初は自分の意見は言わないで、相手の言ったことに関して、それについて同調します。
そうなんです。
パターンは違っても、すべて相手と同調して、その場がおさまるようにとしています。
利香さんの意見はどうなの?と聞かれるときは、「“自分の意見”って何なんだろう」ってはっきりわからないこともあると言います。
それなら!ということで……。
彼女への処方ヨガ
このときの利香さんへの処方ヨガはこうでした。
人にちゃんと表明しなくてもいいから、しっかりと、利香さん自身の意見はどうなんだろうって自分自身に問いかけてみる
この処方ヨガをきっちりとやってみた結果、先のカオナシのような体験をされました。
「スッキリとはしたものの……」といって、この瞑想体験をシェアしてくれたのでした。
カオナシは、相手に好かれたい思いで、相手が喜ぶものをどんどん出していくというキャラクターです。映画の中では、相手が同調して喜んで近づいてきたら、その相手を飲み込んでしまうという恐ろしさをもっていました。
相手への同調に対して、それが叶わなかった場合、彼女の場合はどうなるのかと気になりました。
そこで、利香さんにまた質問しました。
少し考えたあとに、答えてくれました。
話をしている相手が同調してくれないと、否定された気持ちになってしまいます。
彼女の場合は、相手を飲み込むのではなく、自分を飲み込んでしまうんですね。
最近、彼女の身に起きた出来事
そして、最近、ちょうどそんな場面があったそうなんです。
相手の方は利香さんの意見に同調しないだけでした。
決して、利香さんの意見を否定したり、非難している言葉はありませんでした。
けれど、その言葉によって傷ついた自分がいたことを認識したそうです。
でも、その彼女の反応は正当ではないことも同時に知っていました、と利香さん。
その相手の言ったことはしごく普通だと分かっていました、と彼女は続けます。
その普通の言葉に傷ついたということを他の第三者に話をしても、それは利香さんの方がおかしいと言われてしまうということをわかっていた、ということだそうです。
彼女の、自分の意見をしっかりと言えないということは、同調されないことへの恐怖に基づいていたということがわかりました。
「自分の意見を言えないこと」の解決。
映画の中でカオナシは、自分に同調してくれない主人公の女の子、千から否定されたとき、狂ったように、怒りのように、その行動が変化しました。
利香さんの場合は、逆方向の哀しみではありますが、“同調”がカギになって行動が変化するという点は、まるでカオナシのようでしょ。
そういうカオナシと似ているということを、利香さんの意識では理解していなかったけど、無意識のレベルではちゃんとわかっていたのじゃないかなと思うのです。
なので、カオナシをモチーフとして表層意識に出したのじゃないかな、と。
それが証拠に、私とのやりとりの中で、自分はカオナシのようなことをやっていたと段々と理解されました。だからこそ、その行動によって、自分の意見というものが見えにくくなっていたということも。
こうして、彼女の無意識に同調してしまうというクセの原因が分かりました。
こうやって表層意識を使って、無意識の行動を捉えられるようになると、そのクセを変化させられる糸口になります。
カンタンにいうと。
自分の行動を一つ一つ意識できるようになると
そのクセは直すことができます。
なぜ、自分の意見を言えないのか、自分の意見をもっていないか、を逐一確認して「自分の意見は何なんだろう?」と確認していくだけで変わってくるんです。
もし自然と無理なく根源から解決したいなら。
ここから先に一つ、重要なステップがあります。
何が彼女をそうさせたのか
カオナシ的な意識や考え方は、利香さんの人生のどの段階で、どうやって癖になってしまったのか。
これが分かると、自然と無理なく根源から解決されていきます。
これについては、もうしばらく瞑想と個人レッスンを続けていくことでわかることなのかもしれません。
最後に利香さんが、こう仰ってくれました。
自分のことなのに、わからなかったことが、わかりました。
これから、もっと自分をわかるようになりたいです。
そうですね。自分のことがわかってくると、イライラの原因となるものもどんどんなくなっていくはずです。
気になる方は、こちらからどうぞ。
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