ヨガの講師をやっていると、時々、こんな方々に出逢います。
とか
などなど、身体的理由で「ヨガはできないのです」とおっしゃる方に出会います。
そういう方にはとりえず
と言うことにしています。
でも、時間がないときちんとした説明ができないので、(その場合の方が多いのですが)そのまま笑顔で終了となってしまうことが多いのです。
なので今日はここでちゃんと説明をしてみたいと思っています。
ヨガはカラダだけを使って行うものではありません。
まず身体的理由をあげてヨガができないとおっしゃる方は、ヨガは身体を使って行うものだという考えがあると思います。
確かに身体を使って、動いて、ポーズをしたりしますから、身体が動かないとできないと思ってしまうのは当たり前かなと思います。
でも、その動きやポーズは、身体をどうこうするというのが一番の目的ではないのです。
身体自体に働きかけるものだったら、ストレッチや筋トレで充分なのです。
ではヨガの動きやポーズは何が一番の目的なのかというと、
身体の生理的作用を整える、元に戻す
です。
身体に制約があったら生理的作用は整えられない??
身体の生理的作用なら、やっぱり身体じゃないーーって思うかな?
でも少し考えてみてください。
柔軟性などの身体的能力とはちがって、生理的作用はもっと内蔵やホルモンの働きなどを司っている神経系の問題です。
同じものを食べてもちゃんと消化吸収できる人もいれば、きちんと消化できなくて、未消化のものが身体の中で毒になってしまう人もいます。
それは何が違うかというと、その人の生理的作用の違いなのです。
ホルモン分泌がどんなときにどんな神経経路でつたわるとか、だいぶ科学で解明されてきています。それでも、まだまだ人間の身体の中で行われている生理的作用はブラックボックスです。
それを整える、元の状態に戻すのがヨガ。
だから、身体的運動ではありませんと言えるのです。
生理的作用は神経系だけではなく……
生理的作用にはこころ、考え方も影響しますね。
ヨガはこうしたすべてを含めて、生理的作用を整えていきます。
身体の生理的作用が整う。
すなわち、自然体になったときに人はこころも自然になっていくのです。
そうです。
これが元に戻るということ。
ヨガが目指すところはここなのです。
これを目指して進めていくので、必ずしも、身体を動かすことだけはありません。
時にはこころへもはたらきかけ、時には身体にはたらきかけ、あるいは両方やそれ以外の時も。
なので、身体的に制約があるとしてもヨガができるよーという理由が納得していただけたのではないかなと思います。
実際にヨガをやると、どうなるでしょう?
制約のある方がヨガを始めるとだんだんとその制約がはずれて、自然体になっていきます。
股関節の問題で正座ができなかった方は、正座ができるようになりました。
精神的な問題で薬を飲まれていた方は、少しずつでも改善していくことができました。
ヨガの効果を確約することはできません。
ですが、その人の自然体へと戻っていくので、その人それぞれのスタイルで生活の質が向上していくことは想像できます。
この記事で知っていただきたいこと
どうか身体的な理由でヨガができないと言わないでください。
もしやってみたいのに、身体的な不安がある、という方がいらしたら、是非お知らせくださいね。
ネットを介して、スマホやPC等のビデオチャットでヨガレッスンをやってます。
これを読んでもやっぱり……できないと思われた方へ
大丈夫!やらなくても大丈夫です。(笑)
きっと何か違う方法で自然体になれます!!
まだそれに出会ってない方が、いつかそれに出会うことをお祈りしています。