突然ですが、質問です。
これから、三つの質問をします。どちらの方が好きか、考えてみてください。
A.あなたはいまお昼休憩に出る時間です。
お昼休憩には外部から連絡が入ってくることはまずありません。どちらの行動をとりたいですか?
- 上司がはたらいているのだから、はたらき続ける
- 自分の仕事は目処がついたからお昼休憩にでる
B.金曜日の夕方、あなたは一週間の仕事をやっと終えました。
帰ろうとしたところ、突然、もう既に帰った上司から電話がありました。
- 自分の分担じゃないけど仕方なく、土曜日だけど休日出勤する
- 自分の仕事ではないので、月曜日に向けて休みをしっかりとります
C.まちにまった、5連休です。
さて、この5連休、どうやって過ごしましょうか?
- 上司からの指示により、スマホを片時もはなさずに仕事のメールチェック
- リフレッシュ休暇!引き継ぎも完璧だし予定通り、のんびり過ごそう!
1が1つでもあった人
疲れを感じていませんか?最近しっかり休んだことありますか?
私は、お休みできるときは、きちんとお休みしたいって思います。
あなたはもしかしたら、シャバアーサナが要らないとか、その効果が分からないって思っていらっしゃるかもしれませんね。
全部が2だった人
お休みっていいですよねー。
休めるときにしっかり休んで、しっかりとリフレッシュして次の仕事にそなえる。
あなたのカラダは2のように思ってますよ
いまのこの3つの質問を「上司=ご自身の行動やの気持ち」として、「あなた=ご自身のカラダ」として置き換えてみてください。
カラダというのは、あまり自己主張をしませんが、休めるときにはきちんと休みたいって思っている、そんな気がしませんか?
カラダからの自己主張
あなたが上司から無理難題を押し付けられたときにテンションが下がるように、カラダも無理難題をおしつけられるとテンションが下がります。
ダルい、熱がでる、筋肉痛といった症状は、カラダから発せられる自己主張です。
冒頭の3つの質問のように、カラダにも休憩が必要なんです。
カラダにとっての一番いい休憩方法
何もしない、ということです。
あっちこっち伸ばしたり、縮めたり、揉んでもらったり、ではありません。
大切なことなので、もう一度いいます。
何もしないことが、カラダにとっての一番いい休憩方法なんです。
まぁまぁ、そう言わずにもうちょっと聞いてください。
いまヨガをやられている方の多くは、多分、余暇やリフレッシュ、健康のためとしてヨガをされていますよね。
ヨガでは、ポーズをすることによって普段使わない筋肉をつかいます。
そうやってカラダのバランスを取り戻します。
ここでだいぶスッキリします。
でも、その後にカラダそのものをしっかりと休めてあげると、そのスッキリ感はもっと大きくなります。
シャバアーサナという休憩を一番最後に行う理由
ほとんどのクラスでは、このシャバアーサナというポーズは一番最後にやるポーズです。
その理由ってご存知ですか?
たとえ話をすると、ヨガのポーズをするのは部屋の中の片付けをするようなものです。あっちこっちをひっかき回して整理整頓しますよね。普段は開けない引き出しとかまで開けちゃったりして。
シャバアーサナとは、整理整頓が終わったところへ、窓をあけて、舞っている埃を吹き飛ばし、部屋全体に新しい空気を取り入れるようなものなんです。
私は、20年超のヨガをやっている中で、生徒側、先生側、どちらの立場に立ってもこんな風に考えています。クラスが始まった瞬間から、あれこれ色々なポーズをする時間は、全てシャバアーサナの完成度を上げるためじゃないかな、と。
なので、もしあなたがヨガのクラスをうけて、いつもシャバアーサナを受けずに教室を後にしていたら、時間がある日はシャバアーサナを受けてみてください。
いつもとは違ったスッキリ感が味わえると思います。
そうは言われても、「やっぱりシャバアーサナは、何もしている感じがしないから参加したくないな」と思ったら、こちらの記事もご覧になってみてください。
数分間のシャバアーサナをすることによって、それまでに行った数十分間、あるいは数時間のヨガが一層深まります。
その仕組み、シャバアーサナの裏で起こっている見えない変化の話をしています。
この記事は以前のアメブロ:逗子・鎌倉・葉山 心と体が自然に整う『カオン式 在り方としてのヨガ』に掲載している記事を加筆修正したものです。