ふと瞑想をしてみようと思って、部屋の真ん中に座ってみました。
瞑想についての知識や情報はほとんどゼロに近かったのだけど「瞑想って……?」とか「瞑想をしてみたらどうなるんだろう?」という興味が大きかったので。
とりあえず、やってみようと思いました。
- ふと瞑想してみようと思い立って、部屋の真ん中に座りました。
- 膝を曲げて左右に開き、かかとを自分の前に並べるようにして座り、半眼(自分のカラダの床50センチから1mくらい先を見る目線)にしました。
- 手は膝の上です。仏像のようなあの座り方です。
- そして、自然な呼吸を眺めるようにしていました。
- あんまり思考を巡らせると、違うことになりそうだったので、詮索はやめて、不思議な感じ、感覚をふんわりと味わうことにしました。
- で、気づくともう日も暮れて夜になってました。
不思議な感じ、感覚を味わうことにしてから、どれくらいの時間がたった頃かはわかりませんが、奇妙な感じがしました。
自分が目玉だけになったように感じたんです。
カラダの他の部分の感覚がなくなり、ぽっかりと部屋の真ん中に浮かんでいる目玉だけ。
部屋そのものの空間が自分のような、体内のような。
自分の皮膚があるような、ないような、そんな面白い感覚でした。
そうして、気づいたら日が暮れていました。
これが私の初めての瞑想体験でした。
これは私の初瞑想のときの実話です。(笑)
こんな面白い体験をしたことによって、瞑想が好きになったのじゃないかと思います。
私が初めて瞑想をして面白いと感じたこの体験は、16、7年くらい前だと思います。
当時はヨガの本もこんなにたくさんなかったし、ましてや瞑想についての本は大きな本屋さんに行っても数冊あるかないかくらいだったと思います。ですから、私の瞑想についての知識や情報はほとんどゼロに近いものでした。
ちょっと変わった言い方をすると、前世でもやっていたのじゃないかと思います。
勉強会に行ったりすると、予習してなくても、もうそれ知ってるってどこかで感じることがたくさんありました。
瞑想をやってみたけど「ダメだったー」というあなたに。
『心が何にもとらわれていない状態を保っていること』が瞑想なんだと私は思います。
瞑想ははっきりいって、なかなか難しいです。手強いです。
こんな経験ありませんか?
でも、とりあえず、やってみようと思って一回はできたんですよね。
それなら大丈夫です。
あなたは、瞑想できます。
というか、もうできています。
瞑想をしていって現れる効果は、自分の心を観察することによって生まれます。
実際に、迷走さんたちのようなことを思ったあなたは、瞑想についての予想をたて、自分の経験を観察して、予測と違っていたので困ってしまっている。
そうですよね?
ほら、自分の心や体験をきちんと観察しているじゃないですか。なので、瞑想の第一歩はクリアできてるといえるんです。
おめでとう!
瞑想にまつわる、おもしろい話
もうそろそろ、瞑想=宗教的というイメージもなくなってきたんではないかな、と思います。
数多くの著名人が瞑想を実践されているのは、あちこちで話を聞きます。
ためしに、著名人 瞑想などで検索をされると、だだだっと名前がたくさんでてきます。
リンク先は、Googleで「著名人 瞑想」で検索をかけてみたら、という検索結果です。
それは、瞑想にはメリットがあるといわれていたからなんですね。それを、この人たちは実際に体験して、そのメリットを感じ取っていました。
さらに、このメリットが研究によって証明もされているんです。
例えば、ワシントン大学で行われた研究では、瞑想が生産性を向上させ、集中しやすくすることが明らかになりました。また、脳研究の学会誌『Brain Research Bulletin』に掲載された研究では、瞑想はストレスを軽減することが示唆されています。さらに、マサチューセッツ医科大学の研究では、瞑想はさまざまな面で脳の全般的能力を高めることが示されました。
研究者たちは現在、瞑想の効果を示す証拠を集めている段階ですが、どうやら短時間の瞑想であっても、脳の集中力にプラスの効果をもたらすようなのです。それにより、意識をフォーカスさせやすくなり、記憶力もよくなり、生産性も高まります。
別の方面での効果もあります。瞑想は情報過剰な状態を防いで、四六時中周囲を取り囲む雑多な情報の量を減らしてくれます。さらに、観察力を高めたり、習慣や欲求のあり方を変えたりしたいと思うときにも、瞑想が役立つのです。
これは2年も前の記事なので、現在はもっと多くのことがわかっているんではないでしょうか。
この記事でも書かれていることですが、ジムでのトレーニングが筋肉を鍛えるように、瞑想は脳を鍛えるんです。
そして、筋トレでは色々な種類をやるように、瞑想にも色々な種類があるので、それぞれを併用させた方が効果的と私は自分自身の体験上、今まで生徒さんを見てきた経験上から思っています。
- 1つの方法に限定しないことで、自分の得意・不得意を見つけることができます。
- その時の気分により、別の種類の瞑想を楽しむことができます。
- 複数の瞑想方法によって、別の角度から脳を鍛えることができます。
そこで、1つの提案です。
今までやったことのない瞑想をやってみませんか?
瞑想の効果をあなたにも味わってほしい!
瞑想の効果は、繰り返し繰り返し行って習慣化していくことで、目にみえるようにあらわれてきます。
なので、2種類の私オリジナルの瞑想方法をお伝えします。
1.立位、立って行うときの場合
- 足を腰はばにひらいて立ちます。
- 上体を楽にします。
- 足の裏にかけている重心を意識的に前、後ろと動かします。
わかりにくかったら、始めは、気持ち大げさにこんな風にするといいかもしれません。
前に重心をかけるときは少しつま先立ち、後ろに重心をかけるときはかかと立ち。
でも、慣れたら、動きは最小限にします。 - 前重心で息を吸い、後ろ重心で息を吐きます。
- それを何回か繰り返します。
- 安定してきたら、重心を中心に定めて、自然な呼吸をそのままながめていましょう。
「呼吸をながめる」とは、空気の出入りを観察してみる、ということです。
自分の呼吸がどうやって鼻や口を通って入ってくるのか、そして出ていくのかを感じてみましょう。
2.座位、座って行うときの場合
- どんな座り方でもいいですが、この時も立位のときと同じように重心を前後に動かしてみます。
ブランコを前後に漕ぐみたいな感じです。 - 前に重心の時には吸い、後ろの場合は吐きます。
- そして、これを繰り返しながら自分の心地いい重心を定めます。
- 定まったら、自然な呼吸をそのままながめていましょう。
瞑想は寝ながら、横になりながらはやらないでくださいね。迷爽ちゃんみたいに眠ってしまう可能性が高いです。誰もが「私は大丈夫」と始めは思うんですけどね。。。
この瞑想をすると、どういったことが起こるのか。
どちらの方法で瞑想をしても自然な呼吸をながめている間は、自分のいつもの心持ちから解放されています。
いつもの心持ちとはどういうものかというと、頭の中で休みなく続くおしゃべりのことです。
私たちはいつも頭であれこれ考えています。あれをしよう、これをしたらどうか、誰かにこう言われた、などなど。口には出さないかもしれませんが、常に頭の中でおしゃべりしていませんか。
こういう頭の中のおしゃべりは言葉を使って行われるので、この間は言葉がずっと頭の中を飛び交っているのです。
この頭の中でのおしゃべりが、自然な呼吸をながめている間は静かになるのです。
おしゃべりが静かな間は、呼吸も自然とゆったりとしたものになります。
呼吸がゆったりすると、心が解放されていき自由になっていきます。
呼吸がゆったりして、心が解放されていくと、カラダを楽な方へと導いてくれるようになります。
なので、自然な呼吸をながめるということが大切なんです。
自然な呼吸をながめることの2つの大きなメリット
みなさんは呼吸をずーっと長く、10分とか20分とかとめたことはありますか?
そう。
呼吸をとめるっていうことはできないんですよね。
呼吸をしている、ということは生きていると同じ意味ですから。
なので「呼吸をながめる」という行動は、生きている限りいつでもできる行動なんです。
瞑想中に迷走したとしても、呼吸を忘れることはできません。
「呼吸をながめること」にいつでも戻ってこれます。
これが1つ目。そして、2つ目は日常生活でも瞑想ができることなんです。
仮に、日常生活で迷走したとしても、「呼吸をながめること」が「瞑想」とつながっていれば、仕事中でも家事の間でも瞑想状態を思い出すことができるんです。
日常生活であらわれてくる瞑想の効果
こうやって瞑想を繰り返しおこなっていると
心が解放される時間=心が息抜きできるので、心そのものが元気になります。
カラダが楽になるので、カラダの免疫力が上がり、カラダも元気になります。
元気なカラダと元気な心で、よい仕事ができるようになる。なので、有名な経営者も実践しているわけです。
先にも述べましたが、瞑想には、色々な方法があります。一種類のものより色々な種類のものをやった方がやっぱりバランスがとれます。
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この記事は以前のアメブロ:逗子・鎌倉・葉山 心と体が自然に整う『カオン式 在り方としてのヨガ』に掲載している記事を加筆修正したものです。